2012/04/10

平成24年度佼成学園中学校・高等学校入学式が挙行されました


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暖かな風が頬をなでる季節となり、美しい桜が新入生の晴れの日を祝うかのように咲き誇る4月9日(月)、「平成24年度佼成学園中学校・高等学校入学式」が挙行されました。新入生たちは緊張をその顔になじませながらも、これから待つ新たな学校生活に対する期待を胸に登校してくれました。昨年度は東日本大震災の影響により、本校体育館が会場となりましたが、今年度は例年通り普門館にて盛大かつ厳粛な雰囲気のなか執り行うことができました。入場を待つ新入生の顔つきは凛々しく、はじめて袖を通した制服も似合っていたように思います。
開式時刻の10時になると、「新入生入場」のアナウンスとともに、中学4クラス・高校7クラスの新入生が堂々と入場しました。式場全体から拍手が起こり、新入生諸君は大変立派に見えました。



「開式の辞」に続き、榎並学校長より「新入生入学許可」そして「訓示」がありました。人間が大きく成長するために必要な心構えとして、「謙虚・素直・感謝」が大切であることを説きました。


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そして酒井学園理事長より「式辞」です。
サミュエル・ウルマン氏の「青春」という詩を紹介し、「理想を持っていれば、いつだって青春である。貪欲に学び続ける姿勢を持ってほしい」というお話がありました。
また、「学習」の「習」という字は「羽」に「白」と書くが、「羽」は親鳥が雛鳥に羽ばたき方を繰り返し教えることを意味し、「白」は真っ白な気持ちや、真っ白なキャンバスに自分たちの未来を描いていくのだということを意味しているという話をしてくれました。
新入生諸君は皆真剣に、学校長と学園理事長の話を聴いていました。学校長の訓辞にあったように、「謙虚」な姿勢で「素直」に静聴しているように見受けられました。
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新入生代表生徒の飯田耕士君が立派に誓いの詞を述べました。
 「本日、私達新入生一同の心は、佼成学園に晴れて入学できた喜びと、未来に対する希望で満ちあふれています。
 今日に至るまで私達を支えて下さった両親、並びにお世話になった方々に深く感謝申し上げます。これより私達は、校訓である『行学二道』を重んじ、勉学に励むだけでなく、世の中の役に立つ人間にならんと日々精進します。
 また、学園生活を通じて仲間と共に道徳的な心、豊かな感性を育んでいきたいと思います。そして、何事にも主体性をもち、積極的に取り組んでいきたいと思います。
 これから私達は佼成学園の生徒として、新たな一歩を踏み出します。私達の前には苦しいこと、辛いこと、様々な苦難が立ちはだかるでしょう。しかし、私達には信頼できる仲間、先輩、そして多くの先生方がいます。このような信頼できる仲間達と共に、お互いを助け合い、自らを高めあって  いけば、どんなに辛いことでも必ず乗り越えていけると信じています。
 最後になりましたが、私達は勉学に励むだけでなく、全てのことに積極的に取り組むことで、社会に出ても主体性を発揮できる人間になることをここに誓って、私達の『誓いの詞』とさせていただきます。」


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新入生退場時の、決意を新たにした生徒諸君の表情が印象的でした。この後、各ホームルーム教室にて最初のホームルームが開かれました。各ホームルームでは担任教諭の自己紹介や各種連絡、配布物などがありました。多くの保護者の方たちにも入室していただきました。新入生たちは皆、しっかり先生の話に耳を傾けています。
その真剣な眼差しに、学級担任も気持ちが引き締まり、生徒たちの成長を全力でサポートしていこうと決意を新たにします。



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新入生諸君、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございました。そして、ありがとうございました。

2012/04/07

【新中1・新高1のみなさまへ】平成24年度入学式のお知らせ

P1090832_4 いよいよ来週の9日(月)、平成24年度佼成学園中学校・高等学校入学式
が挙行されます。

 正門の桜もほぼ満開となり、新入生諸君を迎える準備が整っております。



 当日は以下のスケジュールでお願いいたします。


  ◆集 合 
        新入生 9:20
           中学1年生 中学棟1階ホームルーム教室
           高校1年生 高校棟1階ホームルーム教室
           ※各フロアに掲示してあるクラス発表を見て教室に
            入ってください。

        保護者
           直接普門館へお越しください。


  ◆持ちもの
        うわばき、筆記用具
        ※学生服詰襟の右側に学園章をつけてください。


  ◆当日提出書類
        健康調査票など(中学は3票、高校は2票を所定の封筒に入れてご提出ください。)
        

        ※各教科からの課題、学級理事選出のためのアンケートは翌日10日(火)の提出になります。


 入学式は10:00開式となります。また、式終了後にはそれぞれの教室にて最初のホームルームがおこなわれます。お時間の許す保護者の方は是非ご出席ください。なお、普門館からホームルーム教室までは本校教職員が誘導いたします。会場アナウンスに従って、ご退場ください。

 それでは当日、お待ちしております。

2012/04/05

第1回定期演奏会 聴衆を魅了した2時間 ~吹奏楽部~

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 本日、4月5日(木)、本校の吹奏楽部による第1回定期演奏会が行われました。

 昭和58年の創部以来、念願の第1回定期演奏会を実施する運びとなりましたが、当初は昨年のこの時期に計画されておりました。ところが、いざ本番というところで、東日本大震災が勃発し、演奏会を見送る決断をいたしました。

 今回は、満を持しての開催でした。本校在校生の保護者のみなさま、さらにはこれから入学される新1年生やその保護者の方々、近隣の方々にご来場いただき、すばらしいひと時が共有できたのではないかと思います。600人が収容できるセシオン杉並の大ホールもほぼ満席で、応援に来てくれた佼成学園女子吹奏楽部のみなさんが後方の席を空けてくれる場面もありました。

 本当に多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。演奏する吹奏楽部の部員たちの表情にもうれしさが溢れていました。

 昨年度の本校吹奏楽部の活動は、「東京都高等学校吹奏楽コンクール」BⅡ部門で金賞、「東京都高等学校アンサンブルコンサート」の2部門でも金賞など、これまでにない充実ぶりでした。

 本校の吹奏楽部部員は、入学してから初めて楽器に触れた生徒が大多数を占めています。それでもここまで成長できたことは彼らの日々の努力のたまものです。本日の演奏は部員30名とOB3名の計33名によるものでしたが、それ以上の迫力が会場いっぱいに響きわたっていまいした。

 24年度もさらに躍進が続きますよう、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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      △ほぼ満席のセシオン杉並大ホール          △学園理事長挨拶

 【第1部】は「アルセナール」で幕開け、続いて東京都高等学校吹奏楽コンクールで金賞に輝いた「アニー・ムーアの祈りの詩」が演奏されました。聴いている者の頭の中に懐かしい情景が浮かんでくるような幻想的な調べに場内が魅了されました。

 3曲目の「アルメニアン・ダンスPartⅠ」の後には、「ウェントス」~クラリネット3重奏、そして「ルナ」~打楽器5重奏と続きました。

   

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△クラリネット3重奏、そして打楽器5重奏、ともに東京都高等学校アンサンブルコンサートで金賞の実力!
 3重奏の美しさ、打楽器の強弱で惹きつける実力に、場内からは大きな拍手が巻き起こりました。



 休憩をはさみ、【第2部】では会場のみなさまが聴いたことのある曲が続きました。

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△「シング・シング・シング」では動きのある演奏で観客を魅了。


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△演奏の合間に、ストーリー性のある余興をまじえて飽きさせない演出に脱帽です。


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△「Mr.インクレディブル」「魔女の宅急便コレクション」「ライオン・キング」はどれもおなじみ、子供から大人まで会場内の誰もが楽しむことができました。


 その後も「ルパン三世のテーマ」と続き、会場は一気に盛り上がりを見せました。



P1090797 プログラムにはなかったことですが、今春卒業した佼成学園吹奏楽部のOBと今年度高校3年生になる部員に対して、吹奏楽部としての卒業式が行われました。部内のプライベートな行事ではありましたが、会場のみなさまにあたたかい拍手をいただきました。ありがとうございました。




P1090800 さらに、こんどは吹奏楽部員からサプライズで顧問への花束贈呈があったりと、部内の絆の強さがうかがえる場面がありました。お付き合いくださった会場のみなさま、重ねてお礼を申し上げます。




 プログラム最後は「オーメンズ・オブ・ラブ」。そして場内のアンコールに応えて「威風堂々」。会場全体が湧き上がるようでした。

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△第1回とはいえ、堂々とそして繊細な演奏をしてくれた吹奏楽部員たち。会場からは大きな拍手が送られました。


 特に、最後の「威風堂々」は今後の定期演奏会でも必ず演奏いたします。これから卒業してゆく生徒たち、そして既に卒業したOBの方々がいつ戻ってきても参加できるように、その願いを込めて毎年、この曲をプログラムに加えておきます。


 私立学校の魅力の1つは、「いつ戻ってきてもそこに学校があり、恩師がいる」ことです。また、今回の吹奏楽部のように、一つの目標に向かって気持ちを同じくし、日々練習を重ねてきた絆は一生の宝となるでしょう。

 
P1090828 実際に演奏を聴きに駆けつけてくださったOBの方々。右端の青いジャケットの方は本校吹奏楽部の創部にたずさわった古谷敏郎様。現在はNHKのアナウンサーとしてご活躍中です。
 
 


 本日は多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。次回の定期演奏会を楽しみにしていただけたら幸いです。

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2012/03/26

高校1年生 学習合宿は大成功!

 3月18日(日)~20日(火)の日程で、高校1年生が学習合宿を実施しました。合宿には61名もの生徒たちが参加し、大いに盛り上がりました。

 さて、今回の合宿には二つの目標を設定しました。それは「受験を見据え、学習に対するモチベーションを上げる」ということと、「模擬試験の効果的な復習の方法を学ぶ」ということでした。

 合宿初日には本年度の高3スタッフ(英語担当:高橋先生 数学担当:内山先生)を講師に迎え、講演会を行いました。受験生を送り出した経験を踏まえ、高校2年生での学習において大切なことを、それぞれの教科の観点から話してもらいました。

 その後、講演の話をもとにしてグループごとに自分の課題や目標について話し合い、発表するというワークショップを行いました。実際に言葉にすることで、生徒たちは自分たちの課題や目標を明確に見定めることができたようです。

 また、今回の合宿では生徒たちに「大学ノート」を一冊必ず持参するように指示をしました。合宿中、模擬試験(河合塾受験学力測定テスト)を実施した後、そのノートを使って模試の復習を行いました。

 教科ごとチューターたちが受験生時代、どのような方法で模試の復習をしていたかをレクチャーしてもらい、その後各教科担当の教員とチューターが巡回するなか、「模試復習ノート」を作り上げました。

 模擬試験とは予備校が威信をかけて作成している大学入試のまさに「模擬」的な試験であり、そこには入試のエッセンスがつまっているといっても過言ではありません。つまり、その復習をするということはどんな参考書で勉強することよりも有益なものなのです。しかし、ほとんどの生徒が手間を惜しんで、試験をやりっぱなしにしてしまっているのが実情です。この企画のコンセプトは、そのような生徒たちに模試の復習の方法を徹底的に訓練させることにありました。生徒たちは熱心にこの企画に取り組み、各々すばらしい「模試復習ノート」を完成させました。このノートはきっと彼らの財産になることだと思います。

 ほかにも、宿泊施設に参考書閲覧コーナーを設置したり、さらには自習室を解放して夜の12時まで自学自習をできる環境を整えました。二日目の夜には合宿参加者全員で懇親会を行い、親睦を深めました。生徒たちの顔はみな一様に明るく、この合宿がいかに充実していたかがうかがい知れるようでした。学習合宿は今後も継続的に実施していきます。楽しみにしていて下さい。

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  △ワークショップの様子。チューターを囲んで、これからの学習目標などについて話合いました。(写真左)
   自習室では多くの生徒たちが、12時過ぎまで熱心に勉強に取り組んでいました。(写真右)

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  △懇親会の様子。チューターたちと親睦を深めました。(写真左)
   最終日の「タイムトライアル英単語道場」ではA組内藤君、G組及部君、長谷川君が、満点の150点をとりました。(写真右)

 この合宿を終えて、参加者の気持や行動にどのような変化があらわれたかアンケートを取ってみました。

【合宿後アンケート:生徒たちの声】
◆受験への意識が自分の中で飛躍的に向上したと思う。その上で、合宿中できるだけ勉強を実行に移せたのは自信になった。
◆1番大きいのは復習の大切さを学んだこと。
◆大学受験は意外と身近な話だという危機感。
◆目標にしていた「勉強する習慣をつける」ということを得ることができた。今後も継続させたいと思う。
◆これからの行動で自分の大学受験が決まってくること・
◆受験場での時間があまりないこと。日々の努力が大切であること。
◆自分の学習スタイルが少しずつ見えてきた。また、チューターの人たちと交流できて、大学に早く行きたいと思ったし、絶対に現役で受かりたいと思った。
◆明日からやる出はなくて、その日、その時からやる。英語ができなかったらもう終わり。
◆主体性。受け身で勉強しないようになった。
◆いろいろな方の話を聞くことができて勉強しなければという意識が高まった。これからは自分で少しでも勉強をしていきたいと思うようになった。
◆大学受験に向けて気持ちを切り替えられた。
◆復習の方法がよく分かった。

 今後の成長に大きな期待を抱かせる学習合宿となったようです。

2012/03/25

平成23年度 中学校卒業証書授与式

P1090557 3月17日(土)、第56回佼成学園中学校卒業証書授与式を挙行いたしました。

 6ヵ年一貫教育を謳っている本校ではありますが、義務教育を終了するこの節目にいったん区切りをつけて卒業式を実施することにより、これまでの自分を振り返り、新たなスタートを切るよい機会となるはずです。身体も心も大きく成長する6年間、ひとつひとつの行事が一生に一度のかけがえのない経験となるはずです。

 本校の卒業式は「吹奏楽の甲子園」と呼ばれる普門館で実施しています。厳粛な雰囲気と印象的なライティングにつつまれて、毎年、心に残る卒業式が行われます。





Dsc_0681_2 卒業証書授与では、一人ひとりが担任に名前を呼ばれ、大きな返事をして立ち上がります。各担任は入学してから今日までの3年間を思い出しつつ生徒の名前を呼びます。会場一杯に響く返事をする生徒が多くいます。この短い返事の中に、言葉では語り尽くせない3年間の思いが感じられます。






P1090562 3ヵ年皆勤賞各種賞状授与では該当者一人ひとりが壇上に上がり、賞状を受け取ります。スポットライトを浴びて壇上中央に進む受賞者に、会場全体から惜しみない拍手が送られます。







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学校長訓辞
 「 三寒四温の中、春の訪れるこの良き日に、多数のご来賓と保護者の皆様のご臨席を賜り、かくも盛大に平成23年度佼成学園中学校卒業証書授与式を挙行できますことを心より感謝申し上げます。
 只今、クラスの代表を通じて130名の中学3年生に卒業証書をお渡しいたしました。卒業生諸君、卒業おめでとう。そして、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。
           ~中略~
 さて、卒業生諸君、3年前、体も小さく、まだあどけない表情の幼い君たちがこの佼成学園中学校に入学してきたとき、あるいはその後のオリエンテーションで私が話した内容を覚えているでしょうか。君たちがこれから成長するためには多くのことを学ばなければなりませんが、一番大切なことは、謙虚で素直な姿勢で学習に取り組み、感謝の気持ちを忘れないことである、と話しました。また、食事について、私たちは自然の恵み、すなわち動物や植物の命をいただいているのだから、自然の恵みと食物を作ってくれた方々、料理してくれた方々、そしてご両親に心から感謝しなさい。『いただきます』や『ご馳走様でした』を言いましょうと話しました。
 さらに、人を助け、思いやりを持って友人と接すれば、学園生活が楽しく充実したものになる。だから、『思いやりを持とう』とも話しました。
 このような話に対して、『いつも聞いているし、もう知ってるよ』と思ったかもしれません。しかし、私はこれが君たちの人生をより良いものにするために一番大切なことだと思っています。
               ~中略~
 君たちは、これまでこのような大きな成果を残してきたわけですが、これだけの素晴らしい活動を通して大きな成長ができたのは、気づいているとは思いますが、自分だけの力ではなく、多くの人たちの応援があったからこそです。そして、特にご両親の支えと協力があったおかげです。日頃から感謝していても、『ありがとうございます』の一言が照れくさくて言えない人が多いと思います。今日はご両親にしっかりと感謝の気持ちを伝えてください。
 本日、君たちは佼成学園中学校を卒業しますが、それは同時に義務教育を修了することでもあります。これは人生の大きな節目の一つです。君たちの中学3年間は素晴らしい成長の時間だったと思っていますが、一方で反省するところもたくさんあったはずです。君たちが次のステージである高等学校でさらに大きく成長するためには、人生の節目となるこの時に、謙虚で素直な気持ちでこの3年間を振り返り、良かったところ、反省すべきところをしっかりと見つめ、思いやりや感謝の心を忘れることなく次の目標を立てる時間をつくって欲しいと思います。
 終わりに当たり、佼成学園中学校での教育活動が卒業生諸君の心身の成長と生き方に大いに役立ってくれることを心から願うと共に、今後とも君たちが元気に活躍してくれることを期待して、学校長告辞といたします。
 卒業生諸君、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。」


Dsc_0736_2学園理事長諭告
 「みなさん、ご卒業おめでとう。そして保護者の皆さま、誠におめでとうございます。3年前の入学式でここに座っていた皆さんの姿が脳裏に浮かびます。今の姿を見ると本当に立派な青年になったと感じます。
          ~中略~
 ところで、皆さんの在学中には決して忘れることのできない出来事がありました。それは昨年の3月に起こった東日本大震災です。多くの尊い命が奪われたこの震災により、卒業式を迎えることのできない無念の同年代の仲間がいることを覚えておいてほしい。
 先日、この震災に対する追悼式がおこなわれました。その時にスピーチをした、自分以外の家族7人全員を失った高校3年生の言葉が忘れられません。『家族がいて、友達がいて明日が来る。その当たり前であることが、いかに幸せであるかを知りました。』『 母は料理が上手でしたが、恥ずかしくて美味しいと言えなかった。』『一人になったけど、また家族に会える日まで精一杯生きます。私はお母さんのようなお母さんになりたい。』
 このお子さんは、気づいたときにはお礼を言うべき相手がいなかったのです。
 皆さん、今日こそ、これまで支えてくれた両親をはじめ周囲の人たちに『ありがとう』と感謝を述べてください。そして新たな門出を迎えてください。」


P1090571卒業の言葉
 「2009年の4月、僕たちの中学生活はここから始まり、2012年の今日、あの日と同じこの場所で終わりを迎えようとしています。僕たちが出会ったあの日から卒業する今日まで、うれしいこと、楽しいこと、苦しいこと、辛いこと、本当に様々なことを経験してきました。中学生活を思い返せば、長いようで短く、たくさんの思い出がぎっしり詰まった充実した3年間でした。
 1年生の頃、僕たちは新しい中学生活に対する期待や不安のなかで、かけがえのない友人たちや熱中できる部活動に出会いました。オリエンテーションや自然教室、そして体育祭や文化祭など、初めて体験する行事はどれも楽しく、とても新鮮なものでした。僕たちの胸はこれから始まる新しい学園生活に対する期待で大きく膨らんでいきました。
          ~中略~
 そして最終学年の3年生。僕たちが最高学年になったこの年の体育祭や文化祭では数々の「破天荒」な金字塔を打ち立ててきました。特に今年度の体育祭は学園にとっても記憶すべき足跡となるような素晴らしいものにすることができたと思っています。僕たちにとって人生最後となる体育祭は、自信を持って誇ることのできる最高の思い出になりました。このような思い出に残る行事は、実行委員や係役員など多くの人々の支えがあるからこそ行うことができたと気づかされました。そして、もう1つ僕がこうした行事から学んだことがあります。それは、何か1つの目標に対して全力でぶつかるということの大切さです。そしてその目標を達成したときの喜び、あるいは、それがもし達成できなかったとしても、その過程の苦労さえもよい思い出に変わるのだということを学びました。本当にこの3年間の時の過ぎゆく速さには、ただただ驚くばかりです。本当に楽しく、充実した3年間でした。
 4月から僕たちは高校生になります。4月から始まる高校生活は僕たちにとって大切な3年間となるでしょう。未来の自分を変えることができるのは、今の自分です。理想的な未来の自分を実現するためには、個々人が自分の未来や将来に明確な目標を立て、それに向かって一日一日を大切にしていかなければなりません。僕はそれに加えて高校では、中学時代に学んだことを活かし、学校のために貢献できる人間になりたいと考えています。
 新しい高校生活を前にして、僕の心の中には中学進学前に感じていたような不安が渦巻いています。もしかしたら、どこかで挫折してしまうかもしれません。でも、僕は絶対に「希望」を失いません。どんなときでも「希望」を失わないことを自分自身に誓い、これからの高校生活をがんばりたいと思います。
 最後になりますが、これまで僕たちの中学生活を支えてくださった家族や学校の教職員の皆様に御礼の言葉を申し上げたいと思います。特に、両親には経済的な負担も大きくなるのに私立中学校に通わせてくれたこと、毎日朝早くからお弁当を作ってくれたこと、その他にも数え上げれば切りがない、数々の優しさをありがとうございました。いつも面と向かって言えないけれど、本当に感謝しています。この場を借りて重ねて御礼を申し上げます。3年間、本当にありがとうございました。
 以上をもちまして、卒業の言葉とさせていただきます。
                  平成24年3月17日 平成23年度卒業生代表 吉場 敦司  」

 スポットライトを浴び、堂々と卒業の言葉を読み上げる吉場君。佼成学園の『行学二道』の精神、そして『建学の精神』を見事に実践そして体現しています。


P1090578卒業生による「卒業の歌」
 中学3年生全員で「旅立ちの日に」を合唱しました。広い会場全体に響いたその歌声は、歌詞にあるとおり、高校生になる彼らの決意と希望に満ちあふれていました。












Dsc_0778_2卒業生退場では、会場内に響く拍手に送られて、卒業生ひとり一人が明日への一歩を踏みしめているようでした。

 中学3年生諸君、卒業おめでとう!
 保護者のみなさま、誠におめでとうございます。

 

2012/03/15

第1回定期演奏会のお知らせ ~吹奏楽部~

 この度、佼成学園吹奏楽部は下記の通り 第1回定期演奏会 を開催させていただくこととなりましたのでお知らせいたします。


 おかげさまで、平成23年度は「東京都高等学校吹奏楽コンクール」BⅡ組で金賞、「東京都高等学校アンサンブルコンテスト」では、クラリネット3重奏、打楽器5重奏で共に金賞と、徐々にではありますが活動の幅を広げてまいりました。これも皆様方のご支援のお陰と御礼申し上げます。

 そこで、より多くの方々に本校吹奏楽部の演奏を聴いていただきたく、今年度より定期演奏会を開催する運びとなりました。今回の演奏会は昭和58年の創部以来、初めての定期演奏会となるため、不手際も多々あると思われますが、ご来場いただいた皆さまと楽しいひと時を過ごせましたら幸いです。

 ご多用中とは存じますが、ぜひお誘いあわせの上、ご来場くださいますようお願い申し上げます。



                          記


Photo    期 日: 平成24年 4月 5日(木)

   時 間: 会場17:30 開演18:00

   会 場: セシオン杉並 大ホール
         杉並区梅里1-22-32
         丸ノ内線 東高円寺駅より徒歩5分
         新高円寺駅より徒歩7分

   入場無料(入場券はありません)



   演奏曲目:
         アルメニアン・ダンス パート1
         アニー・ムーアの祈りの詩
         ルパン三世のテーマ
         Mr.インクレディブル 他

   指 揮: 小林 計彦





                               以 上

2012/03/13

平成23年度 高等学校卒業証書授与式

 3月10日(土)、第54回佼成学園高等学校卒業証書授与式が執り行われました。

 昨年度は東日本大震災の影響により普門館が利用できず、本校の体育館で卒業生と保護者による卒業式を実施いたしました。

 今年度は例年通り普門館にて在校生も参加し、厳粛な雰囲気につつまれて式が進行しました。

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△入場を待つ卒業生     △司会「卒業生入場」     △堂々の入場行進       △それぞれの想いを胸に座席へ

 会場全員による「校歌斉唱」の後、「卒業証書授与」が行われます。

 卒業生一人ひとりが担任から呼名され、返事をして立ち上がります。会場に響き渡る返事をしてくれる生徒もいます。これまでの6年間、あるいは3年間の想いが心中を去来し、声を詰まらせる担任もいます。

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△担任による呼名       △一人ずつ起立する卒業生 △クラス受領代表の登壇   △受領時にクラス一同が礼

 202名全員の卒業が確認された後、各種「賞状授与」が行われます。

 先ずは、皆勤賞の表彰です。3ヵ年皆勤を果たした生徒は39名いました。近年、2割程度の生徒が3ヵ年を皆勤しています。中には中学時代を含めて6ヵ年を皆勤した生徒も複数いました。同時に1ヵ年皆勤賞も表彰されます。

 続いて、「都知事賞」をはじめ「理事長賞」まで、9つの個人賞が贈られました。

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△一人ずつ壇上へ       △呼名され中央へ      △栄誉ある受賞        △一人ずつ読み上げられます

 
 この後は、「学校長告辞」「学園長諭告」「同窓会長祝辞」と続きます。

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△学校長告辞            △学園長諭告       △同窓会長祝辞       △真剣に耳を傾ける卒業生


 そして、卒業生代表による「卒業の言葉」です。

 時おり涙に声を震わせながらも、立派な、そして感動的な「卒業の言葉」を述べてくれました。思わず涙した卒業生、保護者の皆さまもいらっしゃいました。もちろん、教職員一同、彼の言葉に深く感動しました。

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△卒業生を代表し、心に響く「卒業の言葉」を述べてくれました。感動的でした。本当にありがとう。

 最後に、「校歌斉唱」で締めくくります。卒業生にとってはこれが本当に全員で歌う最後の「校歌」かもしれません。会場に響いたこの感動をいつまでも忘れないでほしいと思います。

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△全員で校歌斉唱       △閉式の辞          △保護者に見守られ退場   △最後のホームルームへ

 この後は、各教室で保護者の皆さまもご一緒に最後のホームルームが開かれました。3年間あるいは6年間の思い出とともに、これからの門出を祝うにはあまりにも短い時間です。しかし、笑いあり涙ありの凝縮された、そして充実したひと時であったに違いありません。

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとう! 懐かしくなったらいつでも本校を訪れてください。

 保護者の皆さま、これまでのご支援ご協力、誠にありがとうございました。

 

      

2012/03/09

高校3年生「大学入試慰労会」を実施

1  卒業式を2日後に控えた3月8日(木)、高校3年生は大学入試慰労会を行いました。大学入試は、一人ではなく仲間とともに取り組むものと佼成学園では考えています。見事合格を勝ち取った生徒もいれば、残念ながら合格できなかった生徒もいます。でも、結果に関係なくすべての生徒たちがお互いに切磋琢磨しながら受験勉強をがんばったことは紛れもない事実です。この会はまさにその努力を「慰労」する会です。




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 登校した高校3年生は、まず「私の受験記録」を記入します。これは、来年以降の高校3年生のためのまさに生きた情報源です。今年の高校3年生も、昨年までの受験記録を参考にしながら受験勉強を進めてきました。この情報がいかに有効であるか身にしみて理解しているだけに、自分の受験記録を記入する手にも力が入ります。




3_3   受験記録記入後は、お楽しみの立食パーティー。榎並学校長から生徒たちへのねぎらいの言葉があり、星学年主任の発声で、生徒たちも元気よく乾杯。食事をしながら、お互いの努力をたたえあい、今までのことやこれからのことについて語り合います。食事のほかにも、購買部で販売している学校生活の思い出のお菓子や手作りのケーキなどのサプライズもあり、生徒たちは喜んでいました。途中、入学から今までの写真がスライドショーで流れると、盛り上がりは最高潮に。あとわずかで終わる佼成学園での学校生活を振り返りながら、楽しいひとときを過ごしました。

2012/03/08

卒業生からの贈り物

 今週末の3月10日(土)、高等学校卒業証書授与式が執り行われますが、毎年卒業学年から本校に卒業記念品をいただいております。


Photo  今年度の卒業生からは「学校案内看板」が寄贈されました。


 当初、卒業対策委員の保護者の方から、学校の敷地内にある古い看板を新しいものに交換する旨、ご提案がありました。


 その後の検討の結果、これまで学校の敷地外に看板がなかったこと、設置するならより多くの方々の目に留まるようにしたい、などの理由から、本校と目と鼻の先にある環状七号線沿いの目立つ場所に設置することとなりました。


 卒業生および保護者の皆さまの意を汲んで、敷地の所有者である立正佼成会からも快く設置の許可をいただきました。


 卒業生の皆さま、そして保護者の皆さま、誠にありがとうございます。

   

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       △卒業生の想いをいつまでも。            △環七の交差点でとても目立ちます。

 

2012/02/25

高校1年生<総合学習>チューターからの大学プレゼンテーション

先月、高校第1学年で実施された「総合的な学習の時間」に、本校で活躍中のチューター4名がゲストとして参加してくれました。

チューターたちが通っている大学の良さをチューター自身の言葉で伝えることにより、高校1年生諸君に早い段階から大学に対して興味を持ってもらおうというのが今回のねらいです。

チューターたちは自作したパワーポイントのスライドを示しつつ、各大学を上手にプレゼンしてくれました。



1_2総合学習が始まりました。
事前にアンケートで各チューターに対する質問を募っていたので、みんなスライドには興味津々。











2_2トップバッターは立教大学在学中の羽田チューター。羽田チューターは「立教大学の魅力」と題したスライドで自身の大学を紹介。
立教大学の特色であるクリスマスのイルミネーションや、キャンパス内の建物や食堂などの写真を使って大学の様子を伝えてくれました。また、大学入試センター試験についても言及し、高校1年生諸君に明確な目標を提示してくれました。





3_2生徒も集中して聞いている様子。
スライドの形にし、写真を多用することで、どんな所なのかをイメージしやすかったのではないでしょうか。










4_3 次に、“大学プレゼン”を行ったのが萩原チューター。
学部の多い明治大学で“どんな事が学べるのか”ということを中心に、自分の時間割を使って分かり易く説明してくれました。
進学希望大学の学部まで意識して勉強している高校1年生は少ない中で、今後の選択を助ける良い機会になったのではないでしょうか。





5_23番目にプレゼンしてくれたのは川上チューター。
早稲田大学に対する思いが人一倍強い彼は、大学1年生とは思えない程しっかりとした、熱いトークで生徒諸君を沸かせてくれました。
早慶戦の応援団の映像を使ったり、大学主催のイベントや、大学内でしか通じない「早稲田単語」なるものを紹介することで、早稲田大学生の多様な人間模様が伝わってきました。





7 最後にとりを飾ったのが横浜市立大学に在学中の榊チューター。今回の総合学習では唯一の公立大学出身の学生です。
様々な図を使ったコース説明や、お薦め講義の紹介など、横浜市立大学を細部まで語ってくれました。また、大学入試センター試験に関する話や、教科数が多いからといって国公立をすぐに諦めないこと、3教科(私立型)でも受験可能な公立大学があることなど、公立校出身者の視点から話しをしてくれました。



9_2 最後に、全員そろっての質疑応答時間。質問は事前に生徒諸君にアンケートで募ったものです。
中でも多かった質問が、「文武両道はどうしたら実現できますか」というもの。
アンケートを見ると、生徒諸君は「部活と勉強を両立させたいけれど、どうしたら良いのか分からない」という気持ちや、「部活を続けることで受験に失敗してしまうのではないか」という不安を抱えていることがわかりました。


8_5そんな質問に答えたのは、川上チューター。自身が夏まで野球部の活動を続け、見事一般受験で早稲田大学に合格した経験から、「文武両道、出来ます。可能です」との力強いコメント。
「不安な気持ちはありました。けれど焦ったって仕方がない。自分が出来る事を精一杯やるだけ。空いた時間を有効に利用して、例えば電車の中で単語を覚えたり、地道な努力は最後に必ず実ります。」と自信たっぷりに答えてくれました。

そして最後に、「目標は高く持て。そして受験は最後まで諦めるな。諦めないことが合格を引き寄せる」と一言。

それは総合学習に参加したチューター全員からの助言であり、卒業生であるチューター自身が体現したことでした。

厳しい受験を乗り越えて、実際に大学生活を送っている学生たちの話を聞いたことで、生徒諸君も大学への意識を強めたのではないでしょうか。



【チューター作成の魅力あふれるスライド(抜粋)】
Powerpoint

2012/02/24

中学2年生<総合学習>プレゼンテーション発表会

 近年、子供たちの理科に対する関心が薄れているという「理科離れ」が進み、基礎的な科学知識が定着しないだけでなく、論理的思考力が育たないということが社会的に不安視されています。

 本校中学2年生の総合学習では、生徒たちに理系分野に対しての興味・関心を刺激するために、上野の国立科学博物館を見学し、それぞれが興味を持った事柄をテーマとして、それに関して調査し、発表するという取り組みを行いました。

 あえて教員から絞ったテーマを与えず、約1万4千点あると言われる国立科学博物館の展示物の中から、一人一人が自由に「面白いと思ったこと」「不思議だと思ったこと」をテーマに決めて調べることは、科学に対する興味づけはもちろんのこと、“自ら問題を発掘し、考え、解決する”という『自己解決力』の育成につながります。さらに、それについて発表するということは『プレゼンテーション力』『発信力』を養う機会となります。

 いずれの力も、生徒たちが将来社会に出たときに必ず必要となる重要なスキルです。

 各クラスにおける発表優秀者は、Power Pointでスライドを作成し、中2学年全生徒の前で発表を行いました。このような大人数の前で発表する機会を持つことは、緊張したとは思いますが、きっと将来にむけて貴重な経験となったはずです。

 このように本校の総合学習では、教科への関心を引き出すだけでなく、そこで得た知識をもとに、社会に出て活用することのできる総合的な力の育成にも努めています。


 S・R君のスライド(一部)
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 K・K君のスライド(一部)
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2012/02/17

杉並大会優勝!~高校バスケットボール部~

 2月初旬に開催された、杉並区の高等学校バスケットボール部が出場する「杉並大会」にて、本校バスケットボール部が優勝の栄冠を勝ち取りました。


 佼成学園 73-51 中央大学杉並高等学校

 佼成学園 64-54 専修大学附属高等学校

 佼成学園 70-61 杉並学院高等学校

 佼成学園 64-25 東京立正高等学校 《決勝戦》

 
 優勝:佼成学園高等学校


P1080893  2月8日(水)、本校の高校朝礼にて、高校バスケットボール部のこの大健闘の報告ならびに功績に対して表彰式をおこないました。

 今後も高校バスケットボール部の健闘を期待しています。

 杉並大会優勝、おめでとう!