2012/09/01

第2学期始業式

 本日9月1日(土)、第2学期始業式を実施しました。

 いよいよ第2学期が始まり、全校生徒が約40日ぶりに一堂に会して始業式が行われました。


《学校長訓辞》

P1100608 この夏に行われたオリンピックに触れ、日本人選手たちが見せてくれた姿は、我々に努力と忍耐の大切さを教えてくれたこと、そしてその結果が大きな感動を生むことなどについて話しました。高校野球部をはじめ各部活動の活躍、そして特に高校3年生の受験に向けた取り組みについても言及し、多くの生徒が充実し成果を出した夏休みを過ごしてくれた、と締めました。




《部活動表彰》

P1100613_2  この夏も各部活動の活躍が目を惹きました。本校の校訓「行学二道」を実践する生徒諸君の活躍について、その健闘を大いに讃えるべきでしょう。
 しかし、今回の表彰に限らず、この暑い夏をさらに暑く過ごしてくれた多くの部活動が他にもあったことを報告しておきたいと思います。運動部であれ、文化部であれ、この中学高校時代を何かに熱中して過ごすことは生徒諸君にとって有形無形の財産となっているはずです。


◆書道部

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第47回高野山競書大会
 「毎日新聞社賞」
 「総長賞」




◆吹奏楽部

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東京都吹奏楽コンクールBⅡ部門
 「金賞」




◆高校野球部

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第94回全国高校野球西東京大会
 「準優勝」 





◆ソフトテニス部
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東京都高等学校ソフトテニス新人大会
 「優勝」
 「第3位」
 「第5位」



◆中学アメリカンフットボール部

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NFLフラッグフットボール日本選手権大会
 「準優勝」




◆弓道部

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関東中学生弓道大会
 「個人第7位」




◆英検

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実用英語検定
 今年度第1回実用英語検定での優秀者も表彰しました。

2012/08/30

インターハイ結果 ~ソフトテニス部~

 8月12日(日)~14日(火)の3日間において、「平成24年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)ソフトテニス競技」が新潟市の庭球場で行われました。

 12日、13日の個人戦の部では、峯村(1年)・大羽(2年)ペア、佐藤(3年)・山崎(2年)の2ペアが出場しました。ともに初戦は突破しましたが、2回戦で敗退となりました。

 14日の団体戦の部では、東京都代表(38年ぶり)の意気込みを胸に初戦の熊本県代表の文徳高等学校と対戦しました。団体戦は3試合のうち、2勝した方が勝利します。

 第1試合は釘本・南(2年)ペアが4対3で勝利しましたが、第2・第3試合は先に攻められる展開になり、峯村(1年)・山崎(2年)ペア1対4、鈴木・大羽ペアが0対4で敗れ、結果1対2で初戦敗退となりました。

 1、2年生を中心にインターハイという大舞台に立つことができた経験を生かして、来年はさらなる活躍ができるよう努力していきます。

 たくさんの方々の応援、誠にありがとうございました。

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△個人戦は2ペアが出場!                      △団体戦の様子。

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△気合を入れる本校チーム。                    △多くの方々から応援をいただきました。

2012/08/27

日本選手権大会準優勝!~中学アメリカンフットボール部~

 8月11日(土)、岡山県の岡山ドームにおいて、「2012年度NFLフラッグフットボール日本選手権大会」が開催されました。

 この大会は、東日本大会、西日本大会でのそれぞれ上位2チームに出場資格があり、本校は7月15日(日)に行われた東日本大会において準優勝を果たしています。

 初戦は西日本第1位の
草津リトルパンサーズと対戦しました。順調に得点を重ね、全員出場で危なげなく勝利し、決勝へと駒を進めました。

 決勝戦の相手は東日本大会で苦杯を嘗めさせられた
FFFCジュニアフロンティアーズ。雪辱を期して試合に臨みました。しかし、序盤から相手のペースで試合が進み、後半盛り返すも追撃及ばす、24-45で試合終了。

 結果は昨年と同様、準優勝となりました。

 全国制覇を目指して練習に励んできた佼成学園ロータスにとって、準優勝という結果は決して納得のいくものではありません。大会終了後も日々練習を重ね、来る12月に再度開催される全国大会に向けてチームの強化に取り組んでいます。

 今後とも応援の程よろしくお願いいたします。

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△大会会場の岡山ドーム                      △開会式

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△準決勝戦(vs.草津リトルパンサーズ)             △本校の強力なオフェンス

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△決勝戦(vs.富士通ジュニアフロンティアーズ)        △本校ハドル(作戦会議)

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△本校ディフェンス                          △準優勝おめでとう!

2012/08/23

地学部夏合宿 《北岳&立山》

 地学部夏合宿第1弾は「北岳」の登頂で7月20日(金)から22日(日)に実施しました。北岳は日本第2位の高さを誇る高峰です。あいにく雨の中の登山となりましたが、山頂では太陽と反対側に自分の影が光の輪の中に見えるというブロッケン現象を観察することができました。

 夏合宿第2弾は「立山」で8月3日(金)から6日(月)に実施しました。立山には今年日本で初めて認定された氷河があります。ヨーロッパを思わせる雄大な景色の中、氷河や雪渓を観察するとともに、氷河によって浸食されて形成されたカール地形を観察し、大昔からの自然の営みを思いながら立山連邦を歩き、雄山(3,003m)、大汝山(3,015m)や浄土山(2,831m)などに登頂しました。

 さらに、世紀の事業と呼ばれ、7年ものの歳月をかけて秘境の中に建設された黒部ダムまで足を延ばしました。

 2回の合宿とも標高3,000mの自然の中でテントに宿泊しました。お互いに協力し合いながら夕食や朝食は自分たちで作り、テントの設営や片付けをし、険しい山道を登ったり降ったりすることを通じて、生徒たちはたくましくなりました。

 この3年間で地学部は、富士山(第1位3,776m)、北岳(第2位3,193m)、奥穂高岳(第3位3,190m)、槍ヶ岳(第5位3,180m)の登頂に成功しました。

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△立山カルデラ砂防博物館にて学術員による氷河や     △立山(雄山)に登る途中から見る雄大な景色。
 カルデラ地形などについて詳しいレクチャー。          一番低いところがテント泊をした場所。

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△夕食のカレーライス作り。                     △氷河の削痕(氷河が流れることにより石がぶつかり
                                       合ってできた窪み)と思われる。

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△氷河が流れてできたカールやモレーンなどの        △立山(雄山)から望む御前沢雪渓。この万年雪の下に
 氷食地形について顧問の地学教諭が説明。          氷河と認定された氷体があります。

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△浄土山付近で出会った雷鳥の親子。             △黒部ダムを見上げながら,黒部川の橋の上で記念撮影。
 氷河期からの生き残った国の特別天然記念物。

2012/08/17

中学オーストラリアホームステイ 報告

 7月22日(日)から8月5日(日)までの15日間、中学オーストラリア語学研修&ホームステイが実施されました。

 本校では中学校ではオーストラリア、高校ではイギリスにおいて希望者を対象とする語学研修を行っています。

 今回、中学校では中学2年生9名、中学3年生21名の計30名が研修に参加してくれました。

 研修先はシドニーから車で2時間の街、Wollongong(ウーロンゴン)。現地ではホームステイをしながら、Illawarra Christian School(ICS)の生徒達と交流をしました。

 Illawarra Christian School(ICS)は幼稚園から高校3年生(Year12)までの男女約500人が在籍し。1クラス20人程度です。Year5、6では日本語の授業も行われており、本校の生徒達に対しても「コンニチハ」、「ハジメマシテ」と気軽に声をかけてきてくれました。

 ICSでは本校の生徒を対象とした英会話授業の他、日本語を習っている小学校5、6年生に剣玉、折り紙、独楽、習字などの日本文化を紹介したり、一緒にサッカーやバスケットボールをするなどして交流を深めました。

 本校生徒を受け入れるホストファミリーはICSの生徒宅から選ばれています。最初は緊張をしていた生徒達も、ICSの生徒達一緒に登下校し、生活を共にすることで、次第に打ち解けていきました。週末にはシドニーへ観光へ行ったり、遊園地へ連れて行ってもらったりする家庭もありました。

 中学生ということもあり、英語で不自由なく意思疎通をすることは難しかったようですが、身振りや手振りを交え、悪戦苦闘しながらコミュニケーションをとっていました。ホストファミリーの中には「このままうちの子にしたい」と語るファミリーもありました。

 ICSでの授業以外にもMowbray farmでのファームステイ、世界遺産でもあるBlue Mountainsやシドニーでの観光、海釣り体験、乗馬体験など、ここでしかできない活動をしました。

 最終日にホストファミリーと別れる際は、本校生徒の目にも涙、ホストファミリーの目にも涙。「必ず日本に帰ったら連絡するから」といってバスに乗り込みました。言葉や文化が違っても、心を通わせることができるということを“実感”していました。

 親元を離れ、海外での15日間の生活を終えた生徒達は、少しだけたくましくなったように見えました。



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△ICSでのひとコマ                          △日本文化の紹介

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△各種アクティビティーも充実                   △ホストファミリーにはお世話になりました

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△英語でのスピーチ                         △一回り大きく成長した参加生徒

2012/08/14

2年連続金賞!吹奏楽コンクール

 8月13日に府中の森芸術劇場にて「東京都吹奏楽コンクール」BⅡ部門が開催されました。

 佼成学園吹奏楽部は樽屋雅徳作曲『ラザロの復活』を演奏し、見事2年連続で金賞を授賞することができました。

 このコンクールに向けての練習では、夏期講習やホームステイの期間が重なり、なかなかメンバー全員が揃っての練習ができませんでした。

 しかし、いよいよ本番までの1週間となると、部員たちの気持ちが一つになり、練習に集中力と迫力が戻りました。そして、今回の金賞に辿り着くことができました。

 残念ながら、上部大会である東日本大会への出場には至りませんでしたが、審査員からの評価は昨年よりも高く、部員、顧問ともに満足のいく演奏ができたと感じています。


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2年連続の金賞、本当におめでとう!

2012/08/13

英国語学研修2012 報告

 7月22日(日)から8月7日(火)の17日間、イギリスにて語学研修が行われました。今回の参加人数は高校1年生21名でした。また、今年はオリンピックがロンドンで行われるということで、イギリスはオリンピックムード。そんな胸が高まる思いでイギリスに向けて飛び立ちました。

 私たちが過ごした場所は、ロンドンからバスで約2時間離れたCheltenham(チェルトナム)という町です。午前中は授業を行い、午後は観光というスケジュールでした。ここの授業は最初にテスト(筆記・面接)を行ってからクラス分けされます。今回は日本以外にもスペイン・イタリア・ドイツ・オマーンなどから留学生がたくさん来ていました。国際色豊かな雰囲気の中で授業を受けることができました。最初は教員の話す英語についていけず面喰っていましたが、徐々にその英語にも慣れてきて、最終的にはもっと授業を受けたいと言う人もいました。


 午後はチェルトナム市内を散策したり、Bibury(バイブリー)、Bourton-on-the-Water(ボートン・オン・ザ・ウォーター)、Oxford(オクスフォード)、Windsor Castle(ウインザー城)、Stratford upon Avon(ストラットフォードアポンエイヴォン)、 Bath(バース)など、様々な場所を訪れました。

 ホストファミリーは皆優しく家庭の温かさを感じることができました。中には他の国からの留学生も同時に宿泊している家庭があり、異国文化を学ぶことができました。ホームステイで一番苦労しことは、やはりファミリーとのコミュニケーションでした。ファミリーの話をしっかり聞き、自分の意見を言わなければなりません。何を言っているか分からず、とりあえず“Yes”と言ってしまうと、後で大変なことになっています。何を言ってるのかが分からなければ、もう1度言ってもらうなど、自分が理解するまで聞かなければなりません。初めのうちはこれに苦戦していました。

 最後の3日間はロンドンに滞在しました。2日目は班別研修ということで、日本で考えてきたプランに沿って市内を回ります。班ごとに現地のガイドさんがつき、案内をしてくれます。ガイドさんは皆“very good”、“polite”と佼成の生徒を誉めていました。ちょうどその日はマラソンの競技ため、いくつもの道が制限されていたり、車の乗り入れが禁止されていました。オリンピックのメインスタジアムはロンドン中心部から電車で東に少し進みます。駅周辺にはショッピングモールなど新しい店がオープンしていてかなりの人でにぎわっていました。しかし、チケットがないとスタジアムの近くでさえ行くことが出来ませんでした。


 そして、この語学研修中、佼成の特別プログラムとして平和学習も行っています。今年はコベントリー大学でCPRS(平和と和解学センター)の教授による講義を受けました。今回の講義のテーマは「平和」。生徒に問いかけたり、模造紙を使用して説明をしてくれました。また、グループごとに意見を考え、発表する機会も設けられました。

 今回の語学研修では英語は当然のことながら、イギリスや他の国の文化・背景などを学べた貴重な体験でした。国際社会で生きていくためのきっかけになれればと思っています。そして、この経験を生かしてこれからの英語の学習において意識が高まることと思います。

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△ホストファミリーとの初対面                    △最後には修了証を渡されます

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△授業の様子                             △ルームメイトとホストマザー

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△校長先生にスピーチ                       △平和学習の授業

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△ハリーポッターで使用された食堂                △bath(風呂)の語源のバース

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△テームズ川から見るビッグベン                 △クリックリーヒルにて

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2012/08/11

理科好きを育てる!中学生の夏期講習

1_4 1学期の終業式を間近に控えた7月中旬、関東ではいつの間にか梅雨明けしていましたが、磯に生息する生物を採集するために、中学生総勢50名で神奈川県材木座海岸に行ってきました。

この行事は、中学生の夏期講習の一講座です。理科では、生徒たちの好奇心を刺激して「理科好きな生徒を育てる」ことを目的として、普段の授業ではなかなか取り扱えない内容について講座を設置し、学年に関係なく参加者を募集して開講しています。

出発する前からどの生徒も期待に胸を膨らませているような表情でしたが、実際に海岸に到着して、イソガニやムラサキウニ、ヒトデやフグなど様々な生物を見つけると、生徒たちの興奮は最高潮に達しました。  

また、採集するだけではなく、ヒトデの表面を実際に触ったり、同じカニでも足の形をよく観察したりしました。カニの足の形の違いは、生息する場所によって違うことに気づき、ますます興味が深まったようでした。

過去には、採集途中で天候の急変があり、豪雨に見舞われたこともありました(それはそれで思い出に残るのです)が、今回は最後まで好天に恵まれました。一日で十分に日焼けした生徒たちの表情は少し大人びて見えました。


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2012/08/06

高校2年 学習合宿 大学受験へ向けて好スタート!

 高校2年生が参加する学習合宿が行われました。

 期間は7月21日(土)から7月23日(月)の2泊3日です。


 今年は例年にも増して参加希望者が多く、過去最大となる78名の参加者がありました。河口湖にあるロイヤルフジセミナーハウスに宿泊し、自学自習を中心にしながらも切磋琢磨し合う環境のもと、来るべき大学入試に向けて好スタート切ることができました。

 今回の学習合宿のテーマはズバリ、「センター試験」です!

 合宿中は参加者全員が本番さながらの「センタープレ模試」を受験しました。現時点での自分の実力を知った上で、今、最優先すべきことは何であるかを確認できるまたとないチャンスとなりました。

 時には、近くの町民体育館でレクリエーションを行い、勉強で疲れた頭をリフレッシュする機会を設けました。

 そして、合宿2日目には、総勢5名の佼成学園の卒業生チューター(現役大学生)による講演会&パネルディスカッションを実施しました。苦しい受験を乗り越えたチューター諸君の実体験は、生徒諸君にとってかなりの刺激となったことでしょう。

 自ら勉強する空間に身を置き、刺激をもらいながら仲間とともに過ごしたこの3日間の経験は、彼らにとってこの上なく有意義なものとなったはずです。

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△センター模試を実施                        △刺激される環境の3日間

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△チューター5名によるパネルディスカッション         △彼らのコメントをまとていくと...

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△チューター諸君との懇親会                   △時にはレクリエーションも

2012/08/01

野球部からの贈りもの

 7月28日(土)におこなわれた「第94回全国高等学校野球選手権大会」西東京大会決勝戦では、昨年夏の甲子園の覇者、日本大学第三高等学校に1-2と惜しくも勝利を逃しました。これまで多くの方々にご声援、ご支援をいただき、誠にありがとうございました。選手はもとより、在校生、教職員一同、本当に多くの方々から応援をいただき、その思いを肌で感じておりました。

 今回のゲームは学校が真に一丸となる機会でもありました。決勝戦当日の応援席では中学・高校在校生、保護者の方々、わざわざ連絡し合って駆け付けてくださった卒業生、その他多くの関係者の方々がゲームの行方を見守っていました。三塁側応援席は期せずして満席となりました。

 その場にいた誰もが同じ方向を向いていました。その場にいた全員の心が一つになっていました。選手達を心から応援し、これまでにないほど強く勝利を願っていました。そして、その勝利の先に甲子園が見えていました。勝利を信じ、一球一球に祈りを乗せていた時間は何事にも代え難い貴重なものでした。

 これほど多くの人々の心を一つにし、夢を与えてくれた選手達。どのような賞賛の言葉も彼らの前では霞んでしまうことでしょう。応援する者がこれほど感動できたのは、選手達が見る夢と同じ夢を追いかけることができたからです。

 学校をあげて一丸となって応援する機会を持つことができた在校生諸君にとっては、この場に居合わせたことだけでも大きな財産になるはずです。しかし、これまでの戦いを通して選手達からもらった素晴らしいメッセージを含め、この経験をさらに自分なりに生かしてほしいのです。また、そうでなければ今回選手諸君にもらった大きな夢へのお返しはできません。

 保護者の皆さま、卒業生の皆さま、そして応援してくださった多くの皆さま、誠にありがとうございました。

 そして、すばらしい夢を見せてくれた高校野球部の選手諸君、監督、関係者の方々に心より御礼申し上げます。


                                佼成学園中学高等学校 学校長 榎 並 紳 吉

2012/07/31

高校3年生の熱い夏!

「夏を制するものは受験を制する」とよく言われますが、高校3年生は今まさにその夏を制するため、熱い日々を過ごしています。

7月7日(土)に期末考査が終了、翌週9日(月)から夏期講習が始まりました。5日間を1期間として、8月の最終週まで実に7期間にわたり開講されます。大学入試を意識した単元別の攻略講座からセンター対策、難関大対策など様々な内容の講座が設置されています。あわせて自習室も朝7時から夜8時まで開室、チューターも在室しており、まさに予備校要らずの体制が用意されています。

終業式直前の7月17日(火)~19日(木)には、夏休みをどのように活用するのかをテーマとして2泊3日の学習合宿を行いました。自習を基本としたプログラムです。学校が休みのときには、規則正しい生活とともに、いかにまとまった自習時間を確保して長時間の勉強をするかということが重要になってきます。この学習合宿では、夏休みを迎えるに当たってそのまとまった時間の有効活用を実現するための意識を高めます。また、国語・数学・英語では特別講習を開講し、それ以外にもチュータ、卒業生による特別企画「夏休みの活用法」や親睦会など盛りだくさんの内容で、参加生徒一人ひとりが夏休みの過ごし方を考える充実した時間となりました。



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いよいよ学園生活最後の夏が始まる。                同じ釜の飯を食う。

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夜の教室で勉強する。                          教室で枕を並べて寝る。


そして、7月28日(土)は予定していた模擬試験を延期して、高校野球部の西東京大会決勝戦の応援に行きました。38年ぶりの甲子園出場が手中にほぼ収まったと思われた直後、まさかの逆転で西東京大会準優勝となりました。しかし、この大会を通じて選手はもちろんのこと、応援し続けた生徒たちも、とてもかけがえのない経験を積み、とても大切なことを学びました。

その翌日7月29日(日)、前日から延期された進学模試を実施しました。この模試はセンター試験形式のマーク模試ですが、先週までに実施された第Ⅰ期、第Ⅱ期の夏期講習の目標の一つでもあります。まだ、前日まで連日行われていた高校野球の試合の熱も冷めやらぬ状況でしたが、選手として活躍した生徒も含め、みんな真剣な表情で取り組みました。

7月30日(月)からは第Ⅲ期の夏期講習が開講。猛暑にも負けない高校3年生の熱い、熱い夏はこれからが本番です!
がんばれ!高校3年生。



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力投する磯崎投手。                           猛暑にも負けぬ熱い応援。

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野球部の選手たちは、多くの勇気と希望を与えてくれた。  野球部のみんなどうもありがとう!次は僕たちの番だ!!

                                     ~ここから、夢が始まる。 ~  佼成学園中学高等学校

2012/07/30

夢の甲子園まであと1アウト!高校野球部 歴史に残る決戦!

 7月28日(土)、神宮球場にて全国高校野球西東京大会決勝戦が行われました。

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▲相手は言わずと知れた超名門・日大三高          ▲観客席はあふれんばかりの人で埋め尽くされました。

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▲大舞台に向けて最後の準備をする選手たち          ▲13:04 プレイボール


 独特の緊張感に包まれ、甲子園の切符をかけて、戦いの火蓋が切って落とされます。
これまでの全5試合を一人で投げきっている磯崎くんが決勝も先発。

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▲試合前、ブルペンで準備する磯崎君。            ▲持ち味の粘りの投球がこの日も光った!


 日大三高のアルプススタンドに負けぬよう、佼成学園もかつてないほどの大応援団で選手を後押しします。
グラウンドで苦楽を共にしてきた部員達をはじめ、保護者の皆様方、OBの皆様方、卒業生の皆様方、本校生徒諸君、女子校生徒諸君、本学園教職員と、多くの方々が選手たちの勇姿を見に、また力になるべく駆けつけました。

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▲全国を目指すアメフト部は毎試合観戦!           ▲佼成学園の保護者の方々がここまで野球部を支えて
                                       きました。

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▲吹奏楽部は女子校と合同の大応援!            ▲高校3年生も今日は勉強より応援!

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▲決勝も女子校華やかなバトン部の応援をいただきました。▲女子校生徒諸君の応援もありがとうございました。

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▲野球部OBも後輩の勇姿を見に駆けつけてくれました!  ▲教職員も生徒たちと熱くなります!

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▲中学生も2度目の全校応援で、熱が入ります!      ▲先輩たちの頑張りを目に焼き付ける!


 佼成学園野球部員の応援はどの学校にも負けていません!
 応援団長の島田くんを中心にグラウンドの選手達に勇気と力を与えます!

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▲応援団長・島田くんのエール!                ▲選手達の活躍に笑顔を見せる3年生部員!

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▲たとえ声が枯れても全力で叫ぶ!               ▲応援も悔いを残さない!


 決勝戦の緊張感からか、初回は両チームともにエラーが出ますが、後続が続きません。
試合が動いたのは2回です。裏の攻撃で、6番の猪野くんがセンター前ヒットで出塁!さらに日大三高バッテリーから盗塁を成功させます。続く越後くんもセンター前ヒット!チャンスを広げ、ランナーを1・3塁とします。この場面でバッターは、投手の磯崎くん。自らを助ける
貴重な先制の中前タイムリーヒット!佼成学園が意識してきたセンター返しのバッティングがこの大一番で奏功します。

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▲猪野くんのヒットで試合が動きました!            ▲すかさず盗塁を成功させ、プレッシャーをかける!

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▲捕手・越後くんは攻守に大活躍!                ▲ランナー1・3塁のビッグチャンス!

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▲投手・磯崎くんが見事先制タイムリー!           ▲アルプススタンドの高3生も大騒ぎ!


 その後、4回まで両校ともに攻めあぐねます。
 ゲームが動きを見せたのは5回。表の守備では、ヒットと四死球でピンチとなりますが、好守で乗り切ります。
 裏の攻撃では、8番磯崎くん、9番薄木くんと四球を選び、ランナー1・2塁の好機を演出!ここで相手エースの斉藤くんをマウンドから引きずり下ろします。このチャンスに1番礒部くん。佼成学園応援団全員が追加点を祈ります。しかし、運悪く打球は野手の正面をつき併殺におわります。それでも、続く神足くんがレフト前ヒット!磯崎君が3塁を回ってホームを狙います。判定はアウト!残念ながら、結果的に無得点で5回を終えます。

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▲盗塁を刺殺した越後くんの送球!               ▲二塁手・神足くんの好守も今大会は光った!

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▲これまで幾度となくチームのピンチを救ってきた遊撃手・吉田くんの好プレー!

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▲神足くんのレフト前ヒット!                    ▲思い切ってホームを狙う!判定はアウト!



 6・7回ともに好機をつくるも1点が遠い佼成学園打線。 しかし、磯崎君の粘投で7回終了時で1-0のまま試合は展開します。
球場がどよめいたのは8回表でした。日大三高の先頭打者が四球を選んだところで投手交代!公式戦初登板の超新星・渡辺弘くんにスイッチ。大歓声の中、1年生左腕が期待に応えます。
 二死満塁となり、祈る佼成学園大応援団…。祈りが届いたのか、内野フライでピンチを脱します!

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▲1年生左腕・堂々の神宮デビュー!              ▲渡辺くんに声をかける主将・吉田くん

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▲佼成学園のピンチに祈る高校生諸君             ▲中学生も固唾を呑んで見守ります。

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▲ピンチでアルプスを見て笑う佼成ナイン!          ▲ピンチを脱し、ベンチに戻る選手たち

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▲飛び跳ねて喜ぶ部員たち!                  ▲最高の笑顔を見せる2年生部員!

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▲ご父兄も選手たちの活躍に盛り上がる!           ▲中学生も我を忘れて大盛り上がり!


 とうとう最終回。8回終了の時点1-0で佼成学園がリード。ここまで守ってきた1点。
なんとかおさえれば、38年ぶり悲願の甲子園への切符。そこにいる誰もが「あと1回」を意識します。
野球の神様、選手たちにどうか力を…!

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▲8回終了時 1-0で佼成学園がリード           ▲応援団の「下克上」Tシャツに書かれた甲子園まで残り
                                      1回!

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▲9回のマウンドに上がる前、渡辺くんに声をかける磯崎くん ▲渡辺くんの好投で2アウトまできました!

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▲あと1アウトで夢の甲子園!                  ▲佼成学園大応援団の心が一つに!

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▲中学生も、高校生も、ただ母校の勝利を祈って…。

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▲あと1つ…。                            ▲打った日大三高が素晴らしかった。

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▲どちらが勝ってもおかしくない名勝負でした。        ▲佼成学園応援団は最高でした!

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▲選手たちにただただ拍手!                   ▲健闘をたたえ合う両チームの選手たち

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▲3塁側アルプスに礼をしてくれた選手たち          ▲3年間の思いがこみ上げて、涙がとまりません…。

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▲選手も応援団も、最後の最後まで、最高の「チーム」でした。ありがとう。

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▲甲子園にはいけずとも、私たちの胸に強烈な感動と希望を与えてくれました。ありがとう。




 これで第94回全国高校野球西東京大会は閉幕となりました。

 佼成学園野球部は、この日に至るまで本気で甲子園を目指してきました。普段は明るく人懐っこい生徒たちですが、ひとたびグラウンドに出れば、上のレベルを見据えて集中した顔つきで練習に励み、その姿勢は常に謙虚であり、ハングリーでした。その誠実な選手たちの人柄もあってでしょうか、周りの人たちを惹きつけ、応援したくなってしまうのです。

 今回、球場でプレーすることが叶わなかった部員たちを含め、今年の佼成学園野球部は本当に素晴らしいチームでした。私たちは野球部の選手たちに幾度となく胸を揺さぶられました。野球部の選手たちが積み上げた努力とその思いに、ただ純粋に魅了されました。そして、応援に駆けつけた生徒諸君も学んだことでしょう。これが真剣勝負の生み出す感動かと。そして、これが愛校心なのかと

 保護者の皆様方、OBの皆様方、卒業生の方々、本校生徒諸君、女子校生徒諸君、ともに佼成学園を応援してくださったあらゆる人にこの場を借りて厚く、厚く御礼申し上げます。

 そして、我らが誇り・高校野球部員と、監督をはじめとするチームスタッフの皆様、魂が震えるような感動をありがとうございました!