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2012/08/23

地学部夏合宿 《北岳&立山》

 地学部夏合宿第1弾は「北岳」の登頂で7月20日(金)から22日(日)に実施しました。北岳は日本第2位の高さを誇る高峰です。あいにく雨の中の登山となりましたが、山頂では太陽と反対側に自分の影が光の輪の中に見えるというブロッケン現象を観察することができました。

 夏合宿第2弾は「立山」で8月3日(金)から6日(月)に実施しました。立山には今年日本で初めて認定された氷河があります。ヨーロッパを思わせる雄大な景色の中、氷河や雪渓を観察するとともに、氷河によって浸食されて形成されたカール地形を観察し、大昔からの自然の営みを思いながら立山連邦を歩き、雄山(3,003m)、大汝山(3,015m)や浄土山(2,831m)などに登頂しました。

 さらに、世紀の事業と呼ばれ、7年ものの歳月をかけて秘境の中に建設された黒部ダムまで足を延ばしました。

 2回の合宿とも標高3,000mの自然の中でテントに宿泊しました。お互いに協力し合いながら夕食や朝食は自分たちで作り、テントの設営や片付けをし、険しい山道を登ったり降ったりすることを通じて、生徒たちはたくましくなりました。

 この3年間で地学部は、富士山(第1位3,776m)、北岳(第2位3,193m)、奥穂高岳(第3位3,190m)、槍ヶ岳(第5位3,180m)の登頂に成功しました。

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△立山カルデラ砂防博物館にて学術員による氷河や     △立山(雄山)に登る途中から見る雄大な景色。
 カルデラ地形などについて詳しいレクチャー。          一番低いところがテント泊をした場所。

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△夕食のカレーライス作り。                     △氷河の削痕(氷河が流れることにより石がぶつかり
                                       合ってできた窪み)と思われる。

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△氷河が流れてできたカールやモレーンなどの        △立山(雄山)から望む御前沢雪渓。この万年雪の下に
 氷食地形について顧問の地学教諭が説明。          氷河と認定された氷体があります。

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△浄土山付近で出会った雷鳥の親子。             △黒部ダムを見上げながら,黒部川の橋の上で記念撮影。
 氷河期からの生き残った国の特別天然記念物。