志新たに新学年がスタートしました。新しい教室、新しいクラスメイトにも慣れ、学校生活のリズムが整ってきた4月24日(水)、6月に行われる中学体育祭に先立って、「カラー結団式」が行われました。
本校の体育祭は、あらゆる行事の中でも最も重要な行事といっても過言ではありません。それは、中学1年生から3年生が学年の壁を超えて協力し、一つのものを創り上げていく意義深いものであるからということ。そして、3年生にとっては最後の体育祭になるからです。この二点によって、中学体育祭は本校の一大イベントとなっているのです。
▲中学1年生にとっては初めての体育祭 ▲教員はアドバイスのみで、進行はあくまで3年生が行います
そこで、カラー対抗で行われる体育祭において、この「カラー結団式」も重要な儀式となっています。特に、最上級生である3年生は、体育祭の企画・運営を行うという責務があります。もちろん教員がアドバイスやサポートはしますが、体育祭をつくるのは3年生を中心とする生徒たち。慣れない仕事の中に、さまざまな発見や学びがあります。今回の「カラー結団式」も体育祭実行委員の生徒が見事に進行をしてくれました。もちろん、今年度の体育祭のテーマもテーマソングも実行委員が会議して決めてくれたものです。
▲実行委員の小林君による開会の言葉 ▲今年度の体育祭のスローガンも実行委員が考えました
気になるカラー抽選は以下のような結果となりました。
緑組 3年1組・2年3組・1年2組
赤組 3年2組・2年4組・1年4組
青組 3年3組・2年2組・1年1組
黄色組 3年4組・2年1組・1年3組
▲運命の瞬間…
▲1年4組団長が赤を引いた瞬間 ▲沸き上がる赤組の3年生諸君
▲2年1組団長が黄色を引くと… ▲大いに盛り上がる黄色組の3年生諸君
そして、いよいよ毎年恒例の3年生応援団によるカラーパフォーマンスです。
この日に向けて、3年生は「ああでもない」「こうでもない」と悩みながら、どうしたら1・2年生を盛り上げることができるか知恵を絞って、検討を重ねてきました。そして、毎放課後残って練習をしてきました。まだ体育祭はこれからだというのに、その過程を間近で見ていると、つい「うまくいってほしい」と手に汗握ってしまいます。
トップバッターとなった1組(緑組)は、街でからんできた不良を倒し、舎弟にしてしまう女(?)が実は緑組団長だったというシナリオ。その豪腕に皆がついていくと決意して、組織されたのが緑組応援団となったというお話に加え、笑いを誘う女装と演技は圧巻でした。
▲緑組の演技は圧巻でした! ▲後輩たちの爆笑を誘いました!
次に続いたのは4組(黄色組)のパフォーマンス。応援団長になりたかった生徒が、周りから相手にされず、悪に堕ちてしまう。ショッカーとなった生徒を、突然皆の背後から現れた黄色組団長が更正させるというもの。団員の個性が光る見事な寸劇でした。
▲悪に堕ちた生徒を更正させる黄色組団長! ▲エールも個性が光った!
続く2組(赤組)は独特の世界を展開。平和な世の中を漆黒に染めてしまうという変態が突如あらわれ、一般庶民を黒組にしてしまう。しかし、全身を赤に染めた赤組団長が登場し、その変態を撃破する。最後のとどめに力を貸してほしいということで、中1・2年生に赤組コールを要求。赤組以外からも応援の手拍子が起こるほどの盛り上がりようで、見事に平和を取り戻すというストーリーでした。
▲この後赤組コールで会場は一つに! ▲念入りな準備が実を結んだ赤組の寸劇!
最後の出番となった青組は、ひょんなことから再会した運命のライバルが、地球全体を巻き込んで戦うという内容。地球人最強となったその男は青組団長だったという寸劇は、効果音など音響を巧みに使用した演出で、会場を盛り上げてくれました。
▲後方二階から登場した青組団長! ▲アニメで見たことのあるあのシーン…!
結団式の最後は、体育祭実行委員長からのお話があり、自分たちの手で最高の体育祭をつくっていくんだという気概を表明してくれました。中学生とは思えない大変立派なあいさつでした。
結団式終了後は、決まったばかりのカラーごとに分かれて、それぞれが円陣を組んで、応援団が中心となって気合いを入れます。男子校ならではでしょう。体育館が力強い叫び声が飛び交うエキサイティングな空間に変わり、皆が盛り上がり、熱狂します。
▲このときから各カラーの結束がはじまる! ▲教員も体育祭には本気です!
本番の体育祭は6月6日(木)です。その日まで、各カラーがLHRや放課後の時間を利用して、体育祭の練習に取り組んでいきます。
生徒諸君、ぜひとも熱くなって取り組んでください。そこで、自分たちの思うようにならないことや、さまざまな失敗があると思います。そういった困難をどう乗り越えていくか。特に3年生は先輩としてどう振る舞えるか。そこが大事になってくるのではないでしょうか。
さぁいよいよ幕が開けました。体育祭閉会式で、どんな思いを抱けるか。どんな心境にたどり着けるか。すべてはこれからの生徒諸君の取り組みにかかっています。我々教職員は、今後の君たちを楽しみにしながら見守っています。