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2012/06/21

生徒全員に大きく成長して欲しい

                                               『校報』(平成24年6月16日発刊)より転載

 「生徒全員に大きく成長して欲しい」これは我々佼成学園の教職員が生徒達を育成するうえで、共通の目的であり、願いです。我々の考える「成長」とは、学業における成長は言うまでもなく、人間性・社会性においても様々な教育活動の中から多くのことを学び、本物の力や優しさを身につけ、周りの人達から好かれ信頼され頼りにされる人間になることです。我々教職員はこの目的を達成することのできるより良い環境を作るために労を惜しまず多くの改革に取り組んでいます。

 私は生徒達が大きく成長をするために一番大切なことは、生徒自身が自分の成長のために必要な教育活動に対して「謙虚」な姿勢で受け入れ「素直」に取り組み、自分の成長を支えてくれている人達に「感謝」ができる生徒になることだと信じています。すなわち生徒が大きく成長するためには、この「謙虚」「素直」「感謝」の精神を身につけることが大切なのです。

 佼成学園の生徒達は皆「謙虚」「素直」「感謝」の気持ちを持っています。そして自分自身の更なる成長を望んでもいます。しかし、微妙な成長過程にある生徒達は、時として我がままで弱い自分が顔を出してしまうようなこともあります。これは中高生の時分には仕方がないことで、誰にでもあることです。ですが、我々はどんな時にもわがままで弱い心を出さずに「謙虚」「素直」「感謝」の精神で活動して欲しいと思っています。そのために、是非心がけて欲しいことがあります。それは、心(謙虚・素直・感謝)のこもった「あいさつ」の実践です。

 あいさつも様々ですが、「おはようございます」「こんにちは」のあいさつは自分の心を開くと言われています。心を開くことは「素直」な心の表れです。「お願いします」のあいさつと「はい」と言う返事は相手に対して「謙虚」「素直」な気持ちの表れです。「ありがとうございました」のあいさつは相手に対する尊敬の念と感謝の気持ちの表れです。この他にもまだまだ様々なあいさつがありますが、このようなあいさつを朝の起床時に家族に、登校時の校門で、校内の教職員や仲間達に対して、授業の始めと終わりの教室で、廊下や階段などのす れ違いの時に、下校時の校門でなど、多くの活動で心(謙虚・素直・感謝)をこめて行って欲しいのです。

 人格が素晴らしい人ほど謙虚であるという意味で「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉がありますが、逆に考えると謙虚な人ほど素晴らしい人になれるということだと思います。心のこもったあいさつの習慣を身につけることができれば、「謙虚」「素直」「感謝」の気持ちで活動することができ、人間性や学業などに大きな成長が期待出来るのだと思います。ですから、生徒諸君にはこの言葉の意味を噛みしめ、謙虚に頭を下げ、素直に心を開き、感謝の心を忘れない青年になることを目指して欲しいと思います。

 最後に、佼成学園には教育ではなく共育という考え方があります。我々教職員も自らが、生徒と共に成長できるようにあらゆる教育活動に尽力していきますので、生徒諸君も心のこもったあいさつを身につけ、しっかりと活動に取り組み、自分が大きく成長し、さらに他者の幸せのために貢献できるような人間になってくれることを強く望みます。

                                               佼成学園中学高等学校長 榎 並  紳 吉



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