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2011/03/17

生徒諸君

 既に生徒諸君も知っての通り、11日午後に発生した東北関東大震災により東日本では未曾有の困難に直面しています。被災地では亡くなられた方や、いまだに安否の分からない方が大勢いらっしゃいます。無事に避難された方も、避難所では不自由な生活を余儀なくされています。

 ここに、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の方々にも心よりお見舞い申し上げます。

 幸い本校では、生徒諸君をはじめ教職員や学校にも大きな被害はありませんでした。地震発生当日には帰宅困難となった生徒110名あまりを本校の設立母体である立正佼成会の宿泊施設に受け入れてもらい、直後の混乱を無事に乗り切ることができました。ご協力いただいた保護者の皆様、関係各位にも篤く御礼申し上げます。

 現在、東京でも電力不足とそれに伴う公共交通機関の乱れなど、大きな支障をきたしています。我々にできることは、まずは一人一人の節電の心がけです。節電については言うまでもなく多くの人が不自由を受け入れて協力をしています。生徒諸君も、家庭で電気をつけっぱなしにしないなど、無駄な電力を消費しないよう心がけてほしいと思います。

 また、これまで当たり前にできていた日常生活ができない事への我慢も受け入れなければなりません。当然のようについていた電気がつかない、動いていた電車が動かない、様々な学校活動ができない。こうしたことは大変な事態で、残念なことでもあると思いますが、被災された方々の不自由さに比べれば我々の我慢などほんの少しのことだと思います。

 犠牲になられた方や避難されている方々に思いを馳せ、今まで不自由なく過ごせていたことに感謝をしてほしいと思います。そして現在の不自由さの中にあっても、自分たちにできることは何かをよく考え、未曾有の困難を、愛のある人間としての成長につなげてほしいと切に願っております。

 今後学校としても刻々と変化する情勢に細心の注意を払い、生徒の安全を最優先に考えて最善の対処をしていく所存です。生徒並びに保護者の皆様、卒業生や関係者の方々の安全を心よりお祈り申し上げます。