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2017/03/21

【中学】 平成28年度 中学卒業式が挙行されました

3月19日、平成28年度 佼成学園中学校 卒業式が行われました。
生徒ならびに保護者の皆様、ご卒業誠におめでとうございます。
なお、現在中学3年生の一部生徒は「ニュージーランドターム留学」を行っております。該当する生徒の卒業式は、4月1日土曜日に行う予定です。

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卒業生代表による卒業の言葉では、3年間の思い出を振り返るとともに、これまで支えてくださった方々への感謝の気持ちや高校生活への決意を堂々と語ってくれました。全文を以下にご紹介いたします。

卒業の言葉

三年前の四月、桜の花びらが降りしきるなか私たちは佼成学園中学校に入学しました、思えば初めてのホームルームでは、期待と不安によって手が震え、配られた校章を制服につけることすらうまくできなかったことを覚えています。しかし、担任の先生をはじめとする学年の先生方、新しい友達の笑顔によって少しずつ自分の心がほぐされていったように思います。

そんな入学式の後、数日が過ぎ、青梅錬成道場での新入生オリエンテーションの日を迎えました。オリエンテーションでは学年全員が大広間で一緒に寝たり、クラスごとに分かれて自分達の夢について語り合ったり、様々な体験をしました。その中でも、私はクラス対抗で行ったドッジボールのことをよく覚えています。 このレクリエーションが、学年の仲間たちと打ち解ける絶好の機会になったからです。中一の授業の中で特に心に残っていることはその年いっぱいで退職されることになっていた先生の最後の授業にクラスのみんなでお礼の色紙を描いて感謝の言葉を伝えたことです。

バスケットボールのスクエアパスをクラスで協力しながらつないでいくというチャレンジを成功させたとき。一緒になって喜んでくれた先生の顔は今でもはっきりと覚えています。

二年生に進級すると、私たちは、今まで先輩たちに教わってきたことを後輩たちに伝える立場になりました。最初は、うまくいかないことの連続でしたが、日を重ねるうちに少しずつ上級生としての役割にも慣れていき、それと同時に、私たちを支えてくれた先輩たちの大変さを初めて理解することもできました。

この年、私たちの学年は文化祭で合唱コンクールを行い、クラス対抗で競い合いました。最初のうちはなかなか大きな声も出せず、声もそろわないことが多かったのですが、一生懸命に練習しました。私は指揮者だったのですが、本番はクラスのみんながしっかりと顔をあげ、堂々と歌っている姿に思わず心が震えたことを覚えています。そして、このような学校行事一つ一つがクラスの絆を深めていくということを学びました。

そして、とうとう三年生になりクラス替えも行われ、中学最上級学年として頑張ろうと思っていた矢先、熊本地方に大きな地震が起こりました。テレビをつけると地震関連のニュースが流れ、多くの方が犠牲になったことを知りました。学校では、生徒会が主体となって募金活動を行い、遠く離れている東京からできる限りの協力をしました。私の親戚にも熊本に住んでいる方がいました。その方の家は半壊してしまい、住む家をなくしてしまったとのことでした。私たちが忘れてはいけないことは、今この瞬間も家族を亡くし、住む家をなくし、悲しみに暮れている人がいるということです。私たちが不自由なく幸せに暮らせている一方で今もなお不安を抱えながら必死に日常を取り戻そうと生活している人もいます。私たちは、このことを胸に刻み、友達と学び合うことのできる毎日に幸せを感じながら生きていこうと強く思いました。

学校では最後の体育祭に向けて、動き出しました。私たちの学年は三クラスしかないため、毎年他の学年のクラス数に合わせてクラスを四つに分割し、体育祭に参加していました。したがって、私たちの学年にとっては、この年が初めてのクラス対抗の体育祭になったのです。カラー結団式では、赤・青・黄色の三色が決定し、私たち一組は、青組になりました。私たちは、初めてのクラス対抗に張り切り、毎日後輩たちとともに優勝目指して頑張りました。しかし、青組は全体的にスケジュールの見通しが甘く、体育祭の予行の日は、何もできずに終わってしまいました。私は副団長だったので、みんなに迷惑をかけてしまったと責任を感じました。予行の後に、団長と教室で話し合いました。今、自分たちに足りないものを確認し、放課後ギリギリまでみんなに残ってもらい、本番の成功に向けて最後まで努力しました。結果は応援、総合ともに二位でしたが、今までやってきたことを出し切ることができたので、まったく悔いは残りませんでした。後輩たちを指導するにあたって、厳しい言葉をかけたかもしれません。それにもかかわらず、私たちを信じてついてきてくれて、本当にありがとうございました。体育祭スローガン「enjoy~楽しむ体育祭」の通り、みんなが全力で楽しみ、悔いはないと本気で思うことが出来た素晴らしい気持ちの良い体育祭だったと思います。

また、この年は、高校アメリカンフットボール部が見事全国制覇を成し遂げ、私はたちに感動を与えてくれました。実際に大阪まで試合を見に行った私は、とても興奮し、この学校には素晴らしい後輩たちがいるのだなと誇らしい気持ちになりました。私たち中学生も野球部は都大会出場、アメリカンフットボール部は、全国準優勝など三年間部活動で完全燃焼しました。私自身もソフトテニス部に所属し、後輩達とともに汗を流しました。私たちの部活は練習場所に恵まれず、なかなか良い成績を残すことができませんでした。入部当初は、環境を言い訳にして、結果が出ない自分を納得させていた部分もありました。しかし、三年の時には、環境を言い訳にせずチーム一丸となって戦うことができました。

最後になりましたが、私たちがこれほどまでに充実した時間を生きることができたのは、自分たちにかかわってくださった大勢の人たちのおかげだと思っています。仲間たちとは思いっきり笑いあったり、ふざけ合ったり、辛いときには助け合ったりもしました。本当にありがとう。そして、私たちには、今ここにいる仲間以外にも一月からニュージーランドへ留学に行っている十八人の友人がいます。自ら志願し異国の地で頑張る彼らのことは、同じ学年として誇らしく思います。四月からは、また同じ教室で学べることが非常に楽しみです。先生方は、忙しい中、自分たちのために時間を割き、さまざまな相談にのってくれ、感謝しかありません。高校生になってもよろしくお願いします。そして何より両親にはたくさんの迷惑をかけたと思っています。共働きであるにも関わらず、毎朝私のためにお弁当を作ってくれ、悩んでいるときには、親身に相談に乗ってくれたりもしました。手がかかる私たちをここまで育ててくれて本当にありがとうございました。

今日、私たちは、佼成学園中学校を卒業し、高校へと進学します。私たちの胸は希望にあふれています。高校生活においても幾多の困難があると思いますが、協力できる仲間、頼りになる先生方、温かい目で見守ってくれる家族とともに乗り越えていきます。このような大切な人々との出会いに感謝し、毎日幸せに暮らさせていることのありがたさを噛みしめ、高校でも一生懸命に頑張って生きていくことを誓い卒業の言葉とさせて頂きます。