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2014/09/01

平成26年度2学期始業式 校長訓示

みなさんお久しぶりです。1か月半近く会っていない生徒もいると思いますので、みなさんで大きな挨拶をしたいと思います。おはようございます。

今日から第二学期が始まります。この夏休みには多くのことがありました。生徒諸君は大きなけがもなく、日々努力し、成長してくれた夏休みだったと思います。中学アメリカンフットボール部は日本一になり、吹奏楽部が4年連続の金賞を受賞するという栄誉に輝きました。もちろん、高校3年生はこの夏に補習や講習、目いっぱいの学習をした生徒が多かったのではないでしょうか。

日本を見渡すと、この夏は異常気象が目立ちました。全国様々なところで、大雨による土砂災害がありました。特に広島では70人以上の死者が出る大きな災害が起こりました。現在も数名の行方不明者を残し、復旧がなかなか進まず、亡くなった方々の遺族や避難されている方々は大きな悲しみや苦しみを感じていることでしょう。ぜひ、君たちもこの災害について考え、被災された人たちの気持ちに寄り添うことができる心を持ってほしいと思っています。
ここで、亡くなった方々のご冥福を祈って、30秒間の黙祷をささげます。

もしかしたらみなさんの中に、親戚の方が被災された、という人がいるかもしれません。実は、広島県にはソフトテニスの関係者が多く、私の友人が何人もいます。幸いにも、その人たちに被害はありませんでしたが、広島の現状を聞くことができました。現在、広島の街には多くのボランティアの方たちが集まって、懸命に復旧の手助けをしてくれているようです。東北の大震災の時にも多くのボランティア活動があったように、「助け合う」という心を持って、日々生活していくことは大切なことだと改めて感じました。
近年の異常気象は、人類の発展と引きかえにもたらされたものとも言われています。我々の生活が豊かになり、進歩していくことも大切ですが、エネルギーを無駄遣いしない、必要のない贅沢はしない生活を送ることが大切です。十代の君たちが大人になって家庭を持ったとき、この地球がどうなっているのかを真剣に考える必要があります。君たちには、今回の異常気象で東京に大きな被害がなかったことに安堵するのではなく、地球規模の将来についてしっかり考えてもらいたいと思います。
最後に、今月9月7日は佼成学園の創立記念日です。今年で60周年になります。9月6日には式典が開催されます。60周年という大きな節目の時期に在学しているという意識を持って式典に臨んでほしいと思います。

佼成学園中学高等学校 学校長 榎 並 紳 吉