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2012/12/18

12月の「総合的な学習の時間」も充実!

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 12月10日・11日の両日、総合学習が行われました。その企画として、中2学年は初日第二多目的ホールに一堂に会して、本校卒業生であり、水泳選手として三度のパラリンピックに出場した木村潤平先輩に講演をしてもらいました。木村先輩は、本校を卒業し、早稲田大学在学中にアテネパラリンピックに出場。その後NTT東日本に入社し、北京パラリンピックロンドンパラリンピック出場と、三大会連続出場の偉業を果たした超一流アスリートです。生徒たちは講演前に、木村先輩のブログを編集した冊子を熟読し、先輩がどういった生活をし、どのような思いで、パラリンピックへと歩みを進めていったのか、その一端を知った上で講演に臨みました。先輩が幾多の困難を乗り越えて、いかにして人間的に成熟したかを「予習」した生徒諸君は、真剣な眼差しで先輩の話に耳を傾けていました。木村先輩はご自身の体験を踏まえPhoto_2ながら、これまで大切にしてきた言葉たちを紹介し、これからの時代を生きていくために「中学生へのメッセージ」を熱く語ってくれました。これだけ輝かしい実績を残してきた先輩だからこそ「人との出会い」「感謝の気持ち」「苦悩の中の地道な努力」がいかに大切であるかを身に染みて感じているのでしょう。先輩の言葉の一つひとつが生徒諸君にも響いていったように見えました。超一流アスリートという一見遠い存在でありながら、卒業生というある意味では身近な存在の方から、これからの時代を生きていくヒントをもらい、確かな一歩一歩を大切にしていこうと決意を新たにする良い契機となったのでないでしょうか。

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▲大切にしている言葉を中心に、中学生にわかりやすく説明してくれました。

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▲パラリンピックの写真に生徒たちも興味津々!!         ▲木村先輩を囲んで記念撮影です。



 二日目は、作文道場の講評会が行われました。この企画は、各学期に国語科が課した課題図書を読み、ワークシートに取り組み、さらに教員がチェックをした上で、感想文(高校生は小論文)に挑戦するというものです。書いたものは、ピアソン桐原のプロの講師に細かく添削してもらい、客観的な評価をつけてもらいます。そして、学期末には、1・3学期は桐原の講師、2学期は本校の国語科の教員が講評会をするといった流れになります。
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今回、中2学年では夏期休業中の宿題として、「日曜日の夕刊」所収の『サマーキャンプへようこそ』を熟読してもらい、作文を書くためのワークシートを作成してもらいました。今回も自分なりに感じたこと、考えたことを言葉にして表現するということを目指して取り組んでもらいました。自身のことを第三者に知ってもらうために、これから人生の節目節目に文章を書くということが必要になってきます。また、「書ける」ということは、「読める」「考えられる」ということであり、「読める」「考えられる」ということは、すべての学問において欠かせぬ力であるという話をしました。
 2学期初めの国語の授業で全員分の作文をチェックさせてもらい、今回のテーマ「主人公の人物像を捉え」た上で、「書き出しの工夫」「問い−答え型の作文を書く」「書き出しの工夫」「印象的な言葉や場面を引用する」「自分の具体的な経験を組み込む」という目標を多くの生徒が達成することができました。その作文をピアソン桐原のプロの講師に添削してもらい、今回は国語科の教員が全体の前で講評させてもらいました。今回の作文の傾向など総評を話した後、良くできていた文章を6つ例に出し、それぞれ「素晴らしい部分」と、「もう少しこP1060094_3
うするとさらに良い部分」を具体的に指導
させてもらいました。そして、面白い感想文とは「着眼点が人と違う」「解釈がその人独自である」「考えがしっかり書けていて、一つの真理に辿り着いている」ものであるとお伝えしました。中2学年では、教員自身が書いた作文を生徒に見せ、書くための型、論を展開する上でのテクニッック、表現の方法、見せ方などを伝授しました。毎回学年全員分の作文を一通り読みますが、言葉の使い方や、論の展開の仕方は去年と比較して驚くほどうまくなっています。A評価の生徒の作文の中には高校生顔負けのものも少なくありませんでした。今回の結果を踏まえて、次回以降も思いの詰まった、深く考察された文章を大いに期待しています。より読み手をひきつける作文が書けるように、生徒諸君頑張ってください!!