平成23年度佼成学園中学校入学式
桜が満開の本日、4月8日(金)、「平成23年度佼成学園中学校入学式」が執り行われました。新入生たちは緊張した面持ちではありますが、大きな期待を胸に元気よく登校してくれました。
入学式の会場は、東日本大震災の影響により、普門館から本校体育館へと変更になりました。入場を待つ新入生の顔つきは真剣そのもの。はじめて袖を通した制服ではありますが、もう立派な本学園生です。
開式時刻の10時になると、「新入生入場」のアナウンスとともに、5クラスの新入生が堂々と入場しました。式場全体から拍手が起こり、ますます立派に見える新入生です。担任教諭の案内に従って、各自の座席につきました。
「開式の辞」に続き、榎並学校長より「新入生入学許可」そして「訓示」がありました。この度の東日本大震災に言及し、「このような時だからこそ、日頃当たり前に感じてしまっている生活を日々支えてくれている多くの方々に感謝し、各々がしっかりと行動してゆこう」との言葉がありました。また、人間が大きく成長するため心構えや、学生にとってとても大切な「学ぶ姿勢」について具体的な話がありました。
そして酒井学園理事長より「式辞」です。
「将来に向かって大きくはばたく新入生の諸君には、すばらしい未来が開けている。しかし、これからの人生は常に順風満帆というわけではない。ときに強い逆風が吹くこともある。そのようなときでもあっても、決して負けずに進んでほしい」と、東日本大震災でのある出来事を例にしながら、力強い励ましの言葉がありました。
新入生諸君は皆真剣に、これらの話を聴いていました。学校長の訓辞にあったように、「耳だけでなく、十分に目と心で」聴くことを実践していました。もう「学ぶ姿勢」のうちの一つが身についたようです。
「本日、私たち新入生一同は、多くの方々に迎えられ、佼成学園中学校に入学できましたことを大変嬉しく思っています。そしてこの佼成学園に入学できたことを、両親をはじめとする多くのかたがたに、心より感謝申し上げます。私は佼成学園での6年間を、校訓の『行学二道』の通り、行事や部活動、勉強などに精一杯努力し、充実した学園生活にしていきたいと思っています。さて、今、日本では東日本大震災による多くの問題が生じています。震災被害を受けた現地の復興や被災者の方々の生活、原発の問題などです。私事になりますが、私の祖父母の家は福島県にあり、放射能被害を受けていて、心配な状況です。私たちはこの現実を受け入れ、今、「何ができるか」そして「何をするべきか」を考えていくことが一人の人間としての使命だと思います。私は学園生活を充実したものにすること、そして、東日本大震災の被災者のための復興に少しでも貢献できる人間になることを誓います。」
つづいて学級担任と副担任の紹介です。5人の担任と4人の副担任が紹介されました。今日から新入生諸君を全力でサポートします。そして最後は「校歌」です。吹奏楽部の諸君が素晴らしい演奏を披露してくれました。
新入生退場の際には、決意を新たにした生徒諸君の顔が見られました。このあと、各ホームルーム教室に戻り、中学最初のホームルームが開かれました。
各ホームルームでは担任の先生の自己紹介や各種連絡、配布物などがありました。多くの保護者の方たちも同室しています。新入生たちは皆、しっかり先生の話に耳を傾けています。その真剣な表情に、担任も気が引き締まります。そしてその期待に応えようと決意が新たになる瞬間でもあるのです。
下校時には正門付近で満開の桜をバックに記念写真を撮るご家族の列が途切れません。
新入生諸君、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございました。そして、ありがとうございました。
~ コウセイ、実感。~ 佼成学園中学高等学校