平成23年度佼成学園高等学校入学式
4月8日(金)、午前中に中学校の入学式を執り行い、午後に「平成23年度佼成学園高等学校入学式」を挙行いたしました。東日本大震災の影響で、開始時刻と会場を変更して実施となりました。
入場を待つ新入生諸君。
今年度は238名の新高校1年生を迎えることとなりました。
さすかは高校生、落ち着いてその時を待っています。
入場のアナウンスとともに新入生の堂々とした入場行進。拍手が沸き起こりました。
≪学校長訓示≫
まず、東日本大震災で被災された方々へお見舞いの言葉を述べたうえで、「今、どんなに小さなことであっても、我々ができる支援を実行してゆこう」と、新入生とともに決意を新たにしました。さらに、「これからの学園生活を有意義で実り多い3年間とするために、諸君には大きく成長してもらいたい。そのために、次の3つの精神を忘れないでほしい。『謙虚であること。』自分にはまだまだ学ぶことが多くあると自覚することです。『素直であること。』人間、素直であってはじめて他人の話やアドバイスなど大切なことが心に届き、真の理解が可能となります。『感謝すること。』感謝のできる人間が、学んだことを身につけ実行することができるのです。そして、これまで同様これから待ち受ける多くの『出会い』を大切にして成長してほしい。人、書物、芸術作品、あるいは何気ない言葉との出会いでさえも、我々が成長するための糧となりうるのです。佼成学園では諸君を大いなる成長へと導く数々の出会いを提供する場を創造してゆきます。」と続けました。
≪学園理事長式辞≫
新入生を前にして、「本校に入学してくれて大変嬉しく思っています。いつまでも初心を忘れず、学業や学校活動に励んでもらいたい」と歓迎しました。そして、中国の儒学者、荀子(じゅんし)の言葉、『駑馬十駕(どばじゅうが)』について触れました。「駑馬とは走るのが遅い馬、十駕とは十日間車を引いて歩き続けること。足の遅い馬であっても、継続によって一日千里を走る駿馬に追いつくことができる。才能の有無ではなく、努力すれば賢者と肩を並べることができることのたとえです。イチロー選手も『小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だ』と言っています。君達もひとつひとつを丁寧に積み重ねてほしい。」と結びました。
≪新入生代表 誓いの詞≫
「東日本大震災が与えた試練の年に、入学式を迎えたことは私たちにとって大きな意味をもつものです。今、私たちは希望に満ちあふれてはいますが、この日本が受けた苦難を乗り越えてこそ、有意義な学園生活を送ることができたと振り返ることができるのではないでしょうか。
そのためにも、頼れる仲間や先輩方、そして先生方とともに日々全力で取り組んでゆきたい。多くの方々に思いやりと感謝の気持ちを忘れず、有意義な学園生活を送ることを誓います。」(要約)
堂々たる誓いの詞を述べてくれました。
≪学級担任・副担任紹介≫
担任8名と副担任4名の紹介
≪校歌斉唱≫
吹奏楽部の演奏に合わせて校歌を斉唱
≪新入生退場≫
担任に引率され、本校最初のホームルームへ向かう新入生諸君。
式後のホームルームでは、今年度行事予定表の配布をはじめ、各種連絡などあわただしい場面も見受けられました。しかし、誰もがしっかり確認していました。伸びた背筋に決意の固さがうかがえます。
桜も満開の当日、無事に入学式を執り行うことができました。新入生諸君、保護者の皆様、ご入学誠におめでとうございます。今後とも本校をよろしくお願いいたします。
~ コウセイ、実感。~ 佼成学園中学高等学校