【校長からのメッセージ】 平成29年度 入学式 学校長訓辞
平成29年度 入学式 学校長訓辞
柔らかな日差しと、さわやかな風を感じる春の、この良き日に、ご来賓のご臨席を賜り、大勢の保護者の皆様のご出席のもと平成29年度、佼成学園中学校・高等学校の入学式が、挙行できますことを、心から感謝申し上げます。
只今、合わせて322名の生徒諸君に佼成学園中学校、佼成学園高等学校への入学を許可させていただきました。
新入生諸君、保護者の皆様、佼成学園への入学おめでとうございます。皆さんが佼成学園を選び、入学されたことを教職員一同、大変うれしく思うと共に、皆さんを成長させることのできるしっかりとした教育活動をしていく決意をしています。
私は常々、本校の生徒たちに活動の中で「佼成学園をもっともっと、すばらしい学校にしたい」と言っています。私の言う「すばらしい学校」とは、生徒と教職員、すべての人が、信頼し合い、向上心のある活動の中で、人間性・学問・社会性・健康面などすべてに、大きく成長し、生徒全員が3年間の学校生活を、本当に満足して卒業できる学校を指します。
皆さんが、多くのことを学び、大きく成長するために、意識してほしい精神が三つあります。それは、まず、「謙虚であること」。自分は未熟で、まだまだ、学ぶことが、たくさんあるという気持ちで活動に取り組むことが多くのことを学べることにつながるからです。次に、学ぶことに対して「素直であること」。素直であって、はじめて、人の話やアドバイスなど大切なことが、心に届き、本当の理解になり成長につながるからです。最後は、自分を学ばせてくれる人や環境に「感謝できること」。感謝のできる人間が、学んだことが身に付き、しっかり実行することができ、本当の成長ができるのです。皆さんには大きく成長できるように、この三つの精神を持ち続けて、学園生活を送ってほしいと思います。
この精神を忘れないために、皆さんに実行してほしいことがあります。それは、学校に登校する際の校門や、授業が始まる時の教室で、謙虚に素直な心で、「お願いします」の礼を、下校の時の校門や、授業の終わりのあいさつで感謝の心で「ありがとうございました」。の礼を、心を込めて行ってほしいのです。この心からの謙虚・素直・感謝の礼が実行できれば、みんな大きく成長できると、私は信じています。
そして、まず今日の入学式にあたって、入学させていただいたことをご両親に「ありがとうございます」と、感謝の気持ちを伝えてください。また、佼成学園での、活動の目標や「頑張ります」の、決意もしっかり伝えてください。この感謝と決意の心を自分の初心としてスタートし、その初心を決して忘れないで活動して欲しいと思います。
もう一つ、成長するための行動で、大切にして欲しいことがあります。それは、多くの出会いを大切にするということです。人間は自分一人では、充分な成長はできません。人間は多くのこととの出会いから、いろいろな影響を受けて成長します。その多くのこととは、人との出会いはもちろんですが、書物との出会いや体験・経験での出会い、芸術作品や人の何気ない言葉との出会いなど、たくさんのことがあると思います。君たちにとって、自分を変えてくれるような大きな出会いや、素晴らしい成長ができる大切な出会いは、人それぞれ違うので、いつ出会うことが出来るのか、何が自分にとって大きな出会いとなるのか分かりません。それを逃さないように、一つ一つの出会いを大切にして欲しいと思います。
佼成学園は、このようなことを大切に考え、君たちを成長させてくれる、素晴らしい出会いを教育活動の中に、数多く提供することを心がけていきます。
私は君たちが謙虚に素直な姿勢で、出会いを大切にし、感謝をしながら、どん欲に学ぶことができれば、みんなが素晴らしい人間になれると、確信しています。ぜひ一つ一つの出会いを大切にし、学園の活動に積極的に取り組んでください。
長々と堅い話をしましたが、多くのことを学び、成長することは、とても楽しいことです。また、楽しみながら、学ぶこともできます。皆さんには、この佼成学園で成長しながら、大いに楽しんでもらいたいと思っています。みんなで明るく元気に頑張っていきましょう。
現在、日本では新しい教育改革が進みICT活用の授業やアクティブ・ラーニング、グローバル教育など21世紀型の教育が推進されております。本校でもその先陣を切って新しい教育にチャレンジし、ダイナミックに進めていきます。しかし教育界では、多くの問題も挙げられ、人間教育などとのバランスが難しい時代とも考えられています。
しかし、私は、生徒・家庭・学校が信頼関係を作り、協力していけば、必ず素晴らしい教育活動ができると信じています。佼成学園は生徒の、心の成長を大切に考え、ひとり一人の目標が達成できるように、今まで以上の教育活動をしてまいりますので、ご協力をお願いいたします。
簡単ではございますが、新入生諸君の新しい出発をお祝いし、皆さんの健闘を祈って、学校長訓辞とさせていただきます。本日はご入学、誠におめでとうございます。