« 【高校受験】イブニング学校説明会のお知らせ(11月26日(木)、27日(金))(終了しました) | メイン | 【弓道部】 体育の日高校生弓道大会にて優勝! »

2015/11/25

高校朝礼 校長訓示

みなさんおはようございます。さて、今日は平和についての話をしたいと思います。
皆さんは、新聞やニュースで、フランスで多発テロが起こり、多くの方が犠牲になったことをご存知かと思います。また、ロシアの旅客機が撃ち落されたり、空軍の飛行機がトルコに撃ち落されたりというニュースもありました。中東では不安定な情勢があります。
中東は日本からはとても遠いので、楽観的に考えている日本人も多くいると思います。しかし、世界情勢を研究されている方によると日本でもテロの可能性は十分にあるとのことです。
日本も実際に隣国との関係はよいとは言えません。中国・韓国との歴史問題、島の領有権の問題など課題が山積しています。世界でも同じように多くのトラブルを抱えており、平和から遠のいているように感じられます。

ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世と共に
 第6回WCRP(バチカン)に出席


ロンドン郊外のウィンザー城で
「テンプルトン賞」を受賞した庭野日敬師
おそらく、世界中のほとんどの人が平和を望んでいるのに、平和から遠ざかっている現状にしっかり向き合ってほしいと思います。
平和は佼成学園の基本的な建学の精神です。佼成学園は「平和社会の繁栄に役立つ人間の育成」が建学の精神です。高校2年生の時に沖縄での平和学習もこの建学の精神に則ったものです。
ここで、佼成学園の創立者、庭野日敬先生の話をしたいと思います。
庭野日敬先生は立正佼成会の開祖でもあります。庭野日敬先生は日本の宗教人でありながら、世界では、平和運動家としても有名でした。様々な功績を残されました。
1978年にはWCRP(世界宗教者平和会議)の名誉議長としてニューヨークの国連本部にて「第1回国連軍縮特別総会」で演説を行われました。また、1979年には宗教界のノーベル賞である「テンプルトン賞」を受賞されました。「テンプルトン賞」はマザーテレサなどの著名な方も受賞された名誉ある賞です。1994年にはバチカンで行われた第六回WCRPに、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世とともに出席し、引き続き宗教対話・宗教協力への活動を続けました。
このように庭野日敬先生は、世界の多くの平和活動家が尊敬する人物であり、世界の平和活動を担える青年の育成を切に願って佼成学園を創立したということを是非皆さんに知ってほしいと思い、この話をさせていただきました。
是非皆さんもこのような願いがあることを理解したうえで、日々の生活に生かしてください。

佼成学園中学高等学校 学校長 榎 並 紳 吉