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2013/03/18

平成24年度 中学校卒業証書授与式

 3月16日(土)、平成24年度佼成学園中学校卒業証書授与式を挙行いたしました。

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 六ヵ年一貫教育を謳っている本校ではありますが、義務教育を修了するこの節目にいったん区切りをつけて卒業式を挙行することにより、生徒たちが中学校三年間の自分を振り返り、新たなスタートを切るよい機会となります。

 卒業証書授与では、卒業生一人ひとりが担任から名前を呼ばれ、返事をして起立します。各担任は入学してから今日までの三年間を思い出しつつ、心を込めて一人ひとりの名前を呼びます。それに応えるかのように会場一杯に響く返事をする生徒が多くいます。担任と生徒たちの中学校生活における最後の言葉のキャッチボールです。
 三ヵ年皆勤賞、各種賞状授与では該当する生徒一人ひとりが壇上に上がり、校長先生より賞状と賞賛の言葉を受け取ります。

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 ◎ 卒業の言葉

 「三年前の2010年4月9日、私たちは、普門館において、佼成学園中学校の入学式を迎えました。Dsc_0762

 知らない人たちばかりの中でクラス毎に一列に並び、緊張する気持ちとわくわくする気持ちで胸がいっぱいでした。そして、それから三年が経った今、私たちは、ここ法輪閣において卒業式を迎えました。

 改めて、今、佼成学園での三年間をふりかえってみると、とても楽しく素晴らしい日々でした。

 一年生、入学してすぐに、何も分からないままオリエンテーションに行きました。たくさんの先生方のお話を聞き、これからの学校生活の期待に胸をふくらませていました。そして、クラスのみんなと一緒にドッジボールをしたり、ご飯を食べたり、一緒に寝たり、多くの時間をともに過ごすことによって、相手のことがよく分かり、たくさんの親しい友人ができました。

 オリエンテーションから帰ってくると、その後には体育祭がありました。一年生だけでなく二年生・三年生と一緒にひとつのチームとなり、応援合戦のダンスを練習したり、リレーでバトンをつないだりすることで、学年の枠を超えたチームワークを学びました。

 また、一年生では、文化祭も初めての経験でした。学校全部を使った行事で、いつもとは違う学校の風景とクラスでの展示に心が踊り、みんなで楽しみました。

 私たちのクラスは、ただ展示をするだけでなく、クラスのみんなでダンスにも挑戦し、体育館でも踊ることが出来ました。

 二年生、入学してから一年が経ち、しだいに学校生活にも慣れたものとなってきました。クラス替えがあり、さらには、後輩も入ってきました。部活にも後輩が加わり、先輩たちから学ぶだけでなく、後輩を指導することにもなりました。

 夏合宿では、昼間の間に、とても厳しく、つらい練習があるにもかかわらず、夜には高校生の先輩方とともに、普段は話せないような「青春」についても語り合いました。そこで、いつもの姿からは想像できないような、先輩・後輩の裏側を知り、定番の枕投げなどで、先輩・後輩との距離も縮まりました。

 体育祭でも昨年までは教わるだけでよかったのに、一年生にダンスを教えたりしなければいけませんでした。教えるというのは初めてのことで、自分の考えが伝わらないことにもどかしさを覚えました。

 そして、いよいよ三年生になって、中学の最高学年として、いろいろなことを任されるようになりました。

 体育祭では「何を踊るか」というところから自分たちで考え、それをみんなに教えなくてはなりませんでした。今度は自分たちに教えてくれる先輩はいないため、練習がうまく進まず、先輩たちの苦労を身に染みて感じました。

 また文化祭では、展示だけでなく、クラスそれぞれで出し物をしました。一組と二組ではお化け屋敷。三組は実験教室。四組は映画。どのクラスも夜遅くまで残り、準備をしていました。私たち四組では、映画を撮ったのですが、部活や個々の用事により、なかなかキャストが集まらなかったり、係がカメラを忘れてしまったり、となかなか撮影が進まず、文化祭の前日の夜にぎりぎりでやっと出来上がりました。そこで、学校に残っていた三年生が集まり、試写会を開き、みんなで一緒に見ました。そのときには「やっと出来た!」という達成感を味わうことができました。

 そしてこの年には学習合宿もありました。一日中勉強漬けという生活は、今までにはない体験であり、私からすると少しきつい期間でした。しかし、このような生活を送ることにより、テストがなくても勉強するという習慣がついたのではないかと思います。

 三年生の最大の行事である修学旅行では、京都と奈良に行きました。自分たちで見学する寺院やコースを決め、京都を巡るタクシー研修を行いました。私たちの班では、京都大学にも行きました。大学生が実際にどんな勉強をしているのかを、水が土砂を運ぶ実験などを見ながら、具体的に教えていただきました。滅多にいける所ではないので、とてもいい経験ができました。

 決して忘れてはならないことは、私たちの、この素晴らしい三年間は、自分の力だけでできたものではないということです。そこには、学校の先生方、職員の皆様方、両親の協力がありました。そのおかげで、私たちはいつも楽しく学校生活を送ることができました。三年間、本当にありがとうございました。この場をお借りして、改めて心からお礼を申し上げます。

 最後になりますが、卒業生の皆さん。高校に入学してからは、私たちが、この三年間で学んだことを活かし、高校生活を共に送っていきましょう。高校生活の中で問題が起きることもあるでしょう。そのときには、友達と協力してともに乗り越えていきましょう。様々な困難があっても、助けて、助けられて、一歩一歩をともに歩んでいきましょう。そして、今日は卒業式です。家に帰ったら、帰る途中でもいいです。普段では言えない「ありがとう」という気持ちを言葉にして両親に伝えましょう。そして「これからもよろしくお願いします」という気持ちを表しましょう。

 以上を持ちまして、卒業の言葉とさせていただきます。

 平成25年3月16日 卒業生代表  武藤 考輝   」

 


 最後は卒業生による「卒業の歌」です。卒業生全員で「旅立ちの日に」を合唱しました。高校生になる彼らの決意と希望に満ちあふれた力のある合唱となりました。

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 佼成学園中学校三年生諸君、卒業おめでとう。保護者の皆様、誠におめでとうございました。