冬期講習も充実!最新式の電子黒板で「世界の切り取り方」を学ぶ!(中2)
本校では冬期休業中の冬期講習も充実しています。
中学2年生の国語の講習では、問題演習をこなすに留まらず、最新式の電子黒板を用いて「世界の切り取り方」を皆で学びました!
我々は幾多の言葉の中から、無意識下であるにせよ、言葉を選びとっています。しかし、この言葉の選択というのは、日常生活の中の「経験」「知識」「記憶」に根ざしたものであるようです。そうした「言葉」についての評論文を読み、理解を深めた上で、生徒たちにあることに取り組んでもらいました。
それは、「ある写真に題名をつける」ということです。国際的に活躍されている写真家・畠山直哉氏の一枚の写真を、電子黒板の美しいディスプレイで生徒諸君に見せ、題名をつけてみようというもの。カラーで印刷したB5サイズにそれぞれの氏名と付した題名を書いてもらいました。
回収した一枚一枚をPDF化してデータとして取り込み、その翌日に電子黒板で全員分見ていきます。これが実に面白い!物事の見方というのはいかに多様なものなのか。写真の奥深さのおかげもあり、ほとんど同じ題名が付くことがないのです。つまり、大げさな言い方をすれば、「世界の見え方」が人によって違うのです。「その人にしか見えない世界」が存在するのだということを生徒諸君は実感を持って学んでくれました。
そして、一人ひとりが写真に付した題名(言葉)というのは、実はその人の「経験」「知識」「記憶」から生まれた「じぶんの辞書」によった言葉なのだということを理解してくれました。これからどんな経験をし、いかなる知識を蓄え、記憶として保存してくかによって、「世界の見え方」も選び取る言葉も変わっていくことを学習できた良い機会となりました!