« 第2学期始業式 | メイン | ソフトテニス新人大会優勝 ~ソフトテニス部~ »

2012/09/05

東北ボランティアツアー実施報告!

-ボランティアツアー発起人1C組 山口翼君の実施報告書より抜粋-

Imgp2225201289日(木)から11日(土)にかけて、「夏の東北ボランティアツアー」を実施しました。今回は宮城県南三陸町にお邪魔していろいろとお世話になりました。この町では62%の家や工場などが津波で流されて被災しました。そこで、総勢15人(先生1名含む)の参加者が汗を流して参りました。3日間という短い期間ではありましたが、被災地で「泊まって」「食べて」「ボランティアして」「買って」復興支援をいたしました。参加した生徒たちは皆満足した東北旅行になったようです。(中略)

2日目はボランティア活動が主になりました。1日目には津波による被害を目の当たりにしていませんでしたが、2日目に海沿いに出たときはいまだに多くのがれきが残っており、生徒たちは津波の脅威に圧倒されたようでした。

ボランティアセンターで活動内容と注意事項を聞いた後、いよいよ今回のメインイベントである、ボランティア活動に出かけます。この日、私達に命じられた任務は「がれき除去」でした。南三陸町内の水尻川というところで6時間かけてがれきの除去を行いました。タイヤが出てきたり、鉄パイプが出てきたりと大変だったようですが、生徒たちは被災地の為に、日本の為に(?)汗を流しました。

Imgp2214 ボランティア活動中の写真撮影は原則NGでしたので、活動中の写真はあまりないのですが、(数はありませんが文化祭のときに展示します!)生徒たちは充実したボランティア活動を行ったようです。震災から1年半も経ったからもうだいぶ復興しているだろうと思っていた生徒たちもいましたが、実際活動現場に行ってみてまだまだボランティアの力が必要だということを実感したようです。ボランティア活動終了後はホテルのご厚意で、ある女性が津波が来るまで防災放送を流し続けてお亡くなりになってしまったことで有名な防災対策庁舎に寄りました。南三陸町では約17,000人いた町民のうち2,000人ほどが死亡・行方不明・移住となりました。ここでは生徒全員が手を合わせて黙祷しました。また、バスの運転手の方からも様々なお話を聞くことができ、今の被災地の現状を知ることができました。(中略)3日目も昨日と同じ水尻川でのがれき除去作業。昨日と同じ活動なので、生徒たちも活動に手慣れていました。ボランティアリーダーの人から「君たちみたいな若者がボランティアをしてくれると本当に助かるよ」と誉められたそうです。(中略)

(今回のツアーでは)生徒一人ひとりがいろんなことを感じ、心に響いたと思います。おそらく生徒全員、参加前と参加後の気持ちが変わったと思います。今回参加した生徒たちには是非、1年後、2年後にまた復興した南三陸を見てもらいたいと思います。

南三陸町をはじめとする多くの被災地では、機械ではなく人の手でしかできないことが多くあり、まだまだ多くのボランティアの力が必要だったりします。また、現場に行くことで初めて感じられることだってたくさんあります。私達は東日本大震災であったことの形骸化を防ぐため、また、震災であったことを伝えていくため、これからも様々な活動を通して「東京にいる私達ができること」で「みちのく」全体を支援し、前へ推し進めていきます。

(文責・1年C組 山口翼)

Imgp2188_2Imgp2200

▲自ら企画を立案し、旅行会社とも折衝した山口君をはじめ、ツアーを成功させた高1生徒諸君に拍手!