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2012/07/14

中2自然教室は充実の3日間となりました!!

Photo 雨があがり、その水蒸気が分厚く真っ白な雲をつくり、その周りは混じり気のない美しい青。昨年同様、自然教室に間に合わせたかのような快晴の中、7月9日から2泊3日で静岡県浜松方面に行ってまいりました。中2生にとって一年ぶりの宿泊行事を、生徒たちは楽しみに待ちわびながら期末試験も頑張ってくれたようです。試験後の説明会では、最近やや落ち着きに欠け、不安な面があるという率直な思いを伝えた上で、机の上では学べないことを学んでもらうために学校を飛び出すのだから、周りを見る視野の広さと状況に応じた判断をしてほしいということを確認しました。
当日は中2生徒諸君が誰一人遅れることなく集合してくれたおかげで、予定は滞りなくスムーズに進めることができました。行きのバスでは静岡県にまつわるさまざまな話をガイドさんから聞いたり、クラスメイトと談笑するなどして楽しそうな笑顔を見せていました。
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初日午後は、ヤマハ発動機コミュニケーションプラザで、ショールーム見学とオートバイ製造工場見学を行いました。ものづくりの現場を目の当たりにした生徒諸君は驚きも大きかったことでしょう。それぞれのラインに分かれ、一人ひとりが担当する役割を確実にこなしていく先に、大通りを疾走するあのバイクが完成していくのだという過程を学びました。その過程をリアルタイムで眼前にし、機械の有能さとともに、人の手によるものづくりのすごさを感じさせられました。目をキラキラさせて工場のガイドさんの話を聞いてきた生徒たちの表情が印象的でした。
 2日目は、竜ヶ岩洞・ラフティングコース(A・Bコースで入れ替わり)と、袋網漁・アマモ場体験コース(Cコース)に分かれて体験学習です。A・Bコースの竜ヶ岩洞は鍾乳石の洞窟です。石灰岩の中に酸性の雨が染みこみ、何万年もかけてつくりあげられた自然の神秘を、生徒達は感心しながら眺めてしました。そして、ラフティングは静岡でも有名な天竜川(気田川)を下流までゴムボートでくだっていく体験Photo_3です。ライフジャケットやヘルメットをかぶって本格的に川をくだっていくのは初めての経験だった生徒がほとんどで、インストラクターの先生にオールの使い方などを教わって、元気いっぱい漕ぎだします。遊園地のアトラクションの比ではないほどスリリングであり、自分たちの手でボートを進めていく感覚がたまらなく楽しかったのでしょう。ハイテンションの生徒たちは途中から別の班との水の掛け合いに熱中し、まるで「海戦」状態でした。約6キロにわたる川の旅で、生徒たちは皆びしょ濡れとなりましたが、自然を満喫したその表情は大変満足感に満ちたものでした。インストラクターの先生からは、「中学生のみんなのエネルギーはすごいですね」とのお言葉をいただきました。
 Cコースは午前中に袋網漁の見学です。船に乗船し、本場の漁を間近で目にすることができ、とりたてのエビをそのままいただくなど貴重な体験をしました。モーターボートで颯爽と移動をして午後はアマモ場体験です。日本でも有数の浜名湖のアマモ場で、小さな魚たちを網でとるという体験です。夢中になって魚を追ううちに気づけば皆全身びしょ濡れとなっていました。珍しい魚を競うように捕らえようと
する生徒たちの姿は大変楽しそうな様子でした。
Photo_6 3日目は、浜松城とエアーパークを見学しました。浜松城は何年も徳川家康が居城した地として知られ、家康や他の武将にまつわる逸話を見聞することができました。エアーパークでは、航空自衛隊の役割や航空機について学びました。なかでも、シミュレーションゲームでは航空団のジェットパイロット学生が訓練で使用するものと同じものを体験でき、大人気でした。最後の昼食はご当地ならではのうなぎの釜めしに舌鼓を打ち、名残惜しくも帰路へ。
この自然教室を通して、生徒たちはここでしか経験できないことを経験し、学ぶことができました。また、途中ミスをして叱られることもありましたが、班というチームでのまとまった行動、5分前行動の実践など、それぞれ責任ある動きができていたように思います。最終日の部屋の復元チェックではすべての部屋が10分前に完了できていたことなどがその好例かもしれません。この3日間で生徒たちはさらに一回り成長できたように感じます。大変有意義な3日間となりました!!

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▲さまざまな体験を共にし、仲間との親睦も深まりました

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▲単なる遠足ではなく、学びの多い「自然教室」となりました