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2011/07/13

貴重な体験の連続! 中1自然教室

 自然教室の日程に合わせたかのように梅雨明けが発表され、雲一つない快晴の中、7月9日から2泊3日で長野県白樺湖方面に行ってまいりました。青梅でのオリエンテーションを経験していない中1生徒にとって、この自然教室が初めての宿泊行事となります。生徒たちは試験前より楽しみにしている様子でしたが、前日の説明会では「自然教室は旅行ではない。机の上での勉強だけが学びではなく、学校では勉強できないことを学んでもらうために行く」という目的を確認し、出発しました。

 行きのバスでは長野県にまつわるさまざまな話をガイドさんから聴いたり、クラスメイトと談笑するなどして楽しそうな笑顔を見せていました。予期せぬ交通渋滞があったものの、予定通り初日午後から国の天然記念物に指定されている八島ヶ湿原での散策が行われました。それぞれの班に分かれ、班ごとに現地のエコガイドの方に湿原の植物や鳥など、自然界に生きる動植物についての説明を聞きながら、「自分にとっての自然とは?」をテーマに生徒たちに写真を撮ってもらいました。広大なパノラマを写真におさめる者、足下に咲く一輪の花にスポットを当てる者など、さまざまな「自然」を撮影していました。大自然に直接触れて、生徒たちは自然とは何か、自然と人間の共生とはいかなるものかという大きなテーマを、中1生なりに考えられたように思います。

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△班ごとにエコガイドの方から説明を受けながら湿原を散策。



 2日目は、
上田市の武石地区で農村体験ほっとステイ」が行われました。これは各クラス班ごとに分かれ、武石村の農家に1日お世話になり、各農家の仕事を手伝うなどの活動をするものです。教員も生徒の様子を見に、各家庭を訪問しましたが、生徒たちは慣れない活動ながらも、草刈り、水やり、畑を耕すなどの仕事に精を出していました。汗だくになって仕事をした生徒たちは、こうした苦労があって初めて食卓に「ごちそう」が並べられるのだということを身をもって体験し、食べ物を大事にしなければいけないことを痛感しました。

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△実際の収穫を体験!                       △都会ではなかなかできない貴重な体験でした。


 午後は川遊びに連れて行ってもらうなどし、自然の中での遊びを満喫し、楽しそうな姿を見せてくれました。体験が終了し、お別れの際には「とってもいい生徒たちでした」とお褒めの言葉をいただいたり、各ご家庭に付けてもらう生徒の通信簿にはオール5をもらう班もあるなど、立派に体験ができたように思われます。

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△農家の方々には本当にお世話になりました。        △川遊びにも連れて行ってくれました。



 3日目は、各体験コースに分かれ、それぞれが事前指導の中で興味を持ったものを体験してもらいました。「繭玉ランプシェード体験」「土鈴体験」「手捻り・ろくろ体験」「乗馬・レザークラフト体験」という4つのコースを生徒たちはそれぞれ楽しむことができました。東京ではなかなかできない体験をしながら、これまで関わりの多くなかった他クラスの生徒と一緒に同じ物事に当たり、新たな友人関係が築けた生徒も見受けられました。最後の昼食はバーベキューを皆で楽しみ、名残惜しくも帰路へ。


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△コースを選んで体験学習。                   △皆で作った昼食は格別に美味しい?!


 この自然教室を通して、生徒たちはここでしか経験できないことを経験し、学ぶことができました。また、たまには叱られることもありましたが、5分前行動が実践できていたり、話を聴く姿勢もしっかりできていたり、それぞれが責任ある行動ができた点など、この3日間で生徒たちは一回り成長できたように感じます。大変有意義な3日間となりました