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2011/03/25

第53回 卒業式が執り行われました

Dsc_0672_5平成23年3月21日(春分の日)、本校の体育館におきまして、「第53回 佼成学園高等学校 卒業証書授与式」が執り行われました。東日本大震災の影響で、当初予定されていた日程・会場が変更され、謝恩会も中止となりました。しかし本校226名の卒業生たちは、「この時期に卒業式を行うことができる」ということに感謝しつつ、これからの日本を背負って立つために母校から力強く巣立ちました。以下にその模様を写真とともにレポートします。

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本来であれば今年度の卒業証書授与式は、3月12日(土)に、「吹奏楽の甲子園」とも称される「普門館」で行われる予定でした。しかしその前日の東日本大震災の影響で延期・縮小となり、本校体育館で執り行われることになりました。
予定されていた謝恩会も中止になり、この日はあいにくの雨模様。しかし226名の青年たちは、「同じ年代の高校生たちが卒業式もままならない状況の中で、自分たちは卒業式ができるだけで感謝しなければ」という気持ちを胸に、有意義な時間を共有することができました。

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▲急遽、場所を体育館に変更して執り行われた卒業証書授与式。卒業生たちはこの特別な卒業式を一生忘れることがないでしょう。

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▲榎並学校長より各クラス代表に手渡される卒業証書。他にも48名の「3ヶ年皆勤賞」や、「東京都知事賞」「東京都私学財団賞奨励賞」「佼成学園理事長賞」などが榎並学校長や酒井理事長から手渡されました。

Dsc_0585 つづいて榎並学校長からの「学校長告辞」です。「東日本大震災で多くの方が被災されている中、本日こうして式が執り行えることに感謝を申し上げます」と、被災地への思いやりの言葉からはじまった榎並学校長の告辞は、「恵まれた環境で生きていることを、両親をはじめ多くの方に感謝できる人間になってほしい」と、校訓でもある「行学二道」を軸に熱い語りかけとなりました。さらに、「情熱的に青春をかけ活躍した」ハンドボール部、アメリカンフットボール部、ソフトテニス部、野球部、吹奏楽部、生物研究部などの活躍を労い、「感動をありがとう」と感謝の言葉を述べました。そして、「今後、一人の人間として他の人たちの幸せや世界の平和のために少しでも役立つ人間になってくれることを望みます」「本日、君たちは卒業して旅立ちますが、佼成学園はいつまでも君たちの母校です。悩んだときはいつでも相談に来てください。永遠にわかりあえる仲間としてつながっていましょう」と締めくくりました。



Dsc_0674 引き続き、都合が付かずに出席できなかった庭野学園長の代理で酒井理事長からの「学園長諭告」です。「是非皆さんにお願いがあります。震災のため、無念の思いで亡くなった同世代の仲間たちの分まで、一生懸命に生きてほしい」という言葉とともに、庭野学園長から預かってきた、「人生においていつも、感謝の心を忘れないで生きてほしい」「これからの世の中でお役に立つような、人様を助けてあげられるような、そういう心がけを持って生きてほしい」という2つのメッセージを伝えました。

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その後、卒業生代表による「卒業の言葉」が、榎並学校長の面前で披露されました。「人としての礼儀や、他人を思いやることの大切さを教えてくれた」という母校や先生に対する感謝、そして「勉強、クラブ、いつもそばに同じ目標を持って励まし合った仲間」に対する感謝、さらに「常にサポートしてくれた家族」に対する感謝を述べ、「佼成学園で高校生活を送ることができて、本当に良かった」と締めくくりました。

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▲さまざまな思いを胸に、巣立っていく卒業生たち。

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体育館での式の後は、各自が教室に戻り、「最後のホームルーム」の時間を持ちました。保護者が見守る中、担任から一人ひとりが卒業証書を受け取り、卒業生たちはそれぞれの気持ちを言葉に託して伝え合いました。

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▲卒業証書を受け取ったあとは、一人ずつの挨拶。
「楽しかった学生生活、ありがとうございました」
「佼成学園のメンバーと知り合えて良かった、みんな大好きです」
「6年間、良い仲間と良い先生方と巡り会えて幸せ者です」
「このクラスで過ごした1年間は一生の宝物です」と、各自が感謝の言葉を述べていました。

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▲そして担任から最後のメッセージ。
「家に帰ったら、必ず保護者に面と向かって感謝すること」
「大学に行くと細かく世話を焼いてくれる人はいない。『自律』と『自立』を心に刻み、自分に厳しく生きてほしい」
「君たちと過ごしたこの時間、私の人生の中で一番充実していた」
「これから先、いろんな苦難があると思う。しかし夢を持って前に進めば、きっと道は開ける」といったメッセージが伝えられ、クラスごとに感動的な場面となりました。

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保護者の皆さんも、立派に成長した我が子を写真に収め、感動を共有しておられました。

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▲この日の最後は、臨時のスライドショー上映会と、各先生への花束贈呈。

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生徒有志が自主的に作った映像作品も流され、感動のうちに幕を閉じた「卒業式」。まさに名実ともに「これからの日本を背負って立つ青年たち」は、この震災直後の卒業式のことを一生忘れることはないでしょう。そして、本校で得た「知恵」と「他人を思いやる気持ち」をもって、これからの人生をたくましく生きていくことでしょう。本校の教育方針にご賛同いただき、ご協力いただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました。ご子息の幸多き前途をお祈りいたします。

~ コウセイ、実感。~ 佼成学園中学高等学校